2011年12月30日金曜日

英語でフィットネス

こんにちは。ねこです。
年の瀬ですね。
皆さん、食べてますか? 飲んでますか?
ねこは、どちらにも積極的です♪

さて、そうすると漠然と思い始めるのが
“ああ、運動しなくちゃなぁ…”ということ。
2010年の秋からジムに通い始め、
どうにか週1回のペースで通っていますが、
来年は、もう少し、日々の生活の中に
運動を取り入れていきたいと思っています。

とはいえ、忙しい中、英語の勉強をしつつ、
運動もするというのは、本当に大変!
それなら、いっそ、両方一緒にやってしまってはどうかしら?
というわけで、今、密かに企んでいるのが、
英語版のフィットネス動画を見ながら運動するという方法。^^

見つけちゃいましたよ、ほら。
これ、なんと無料なんです!
http://www.exercise4weightloss.com/free-fitness-videos.html
腹筋、腰、足、腕など、短いプログラムが満載です。

実際に動画で動きが見られるから、
英語が100%理解できる状態じゃなくてもOK♪
(ただし、下を向いたり、後ろを向いたりしたときは、
ちょっと困るかもしれませんが)(^^;

というわけで、今日はこのエクササイズ・プログラムに出てくる英語を
いくつか紹介しておきましょう。

<体の部位>
biceps 上腕二頭筋 (「カッチカチやで~」って叩くところ)
triceps 上腕三頭筋肉
shoulders 肩
chest 胸
neck 首
abdominal 腹筋
oblique abdominal muscle 腹斜筋
transverse abdominal muscle 腹横筋
glutes 大臀筋 (お尻の筋肉)
flexor 股関節屈筋
outer / inner thighs (腿の外側と内側)
quads 大腿四頭筋
hamstrings ハムストリング筋、膝腱 (膝の後ろのくぼんだ所にある太い腱)
calf / calves (複数形) ふくらはぎ

<運動の種類>
crunch 腹筋運動
twist ひねる
pull in 引き寄せる
squat スクワット (「しゃがむ」という意味)
lunge 手や足を突き出す運動
curl 曲げる
chest press 胸の筋肉を鍛える運動

<最近流行りのフィットネスプログラム>
☆Pilates ピラティス
(ドイツ人看護士ジョセフ・フーベルトゥス・ピラティスさんが考案したエクササイズ)

☆Kaatsu training 加圧トレーニング
(日本で作られたエクササイズなので、"kimono" "sushi" のように、
"kaatsu" という名前のまま海外で広まりつつあるようです。
あえて説明的に表現するなら、"blood flow restricted exercise"
「血液の流れを制限するエクササイズ」となるようです)

☆ZUMBA ズンバ
ラテン系の音楽とダンスを融合させて創作された
ダンスフィットネスエクササイズ
http://www.zumba.com/

☆RITMOS リトモス
様々なダンスの要素が入る”リズム”という意味のリトモス。
アルゼンチン生まれのフィットネスプログラム。
創始者のウリセス プイグロスが3ヶ月ごとにアップデートする。
http://ritmos.jp/

運動したくなってきました? ^^

そうそう、あと最近見て良さそうだなと思ったのが、
FOX BS238で毎日やっている「ヒーリング・ヨガ」という番組。
http://foxbs238.tv/#!lineup/11
これも無料♪
本来は月額315円なのですが、新チャンネルのため、
2012年9月30日までは無料で試聴ができちゃうんです。

さあ、とりあえず、あと数日、心おきなく食べて飲んで、
その後で何とかすることにしましょ。^^

2011年12月21日水曜日

ググる

皆さん、こんにちは。ねこです。
年賀状の準備はお済みですか? ^^
ねこは印刷を済ませ、ちょこちょことコメントを書いています。

ところで、今日、Googleのサイトで面白いことが起きていました。
検索窓に "let it snow (雪よ降れ)"と入力して検索すると、
サイトの画面上にはらはらと雪が降ってくるのです。
なかなかキレイでしたよ。
皆さんも、ぜひお試しくださいね。


さて、今日はそういったインターネット関連の英語で
比較的新しい表現をご紹介しましょう。

最近、日本語で「グーグルで検索する」という意味で、
「ググる」という表現が使われるようになってきていますよね。
実は英語でも、同じような表現があるんです。

もともと "Google" は、10の100乗という天文学的数字を意味する
"googol" という言葉をもとに作られたサーチエンジンの名前でした。
実際にこのサイトを検索に利用している人もかなりいるでしょう。
そして、最近では英語でも、この "google" という言葉を
サイト名としてではなく、「グーグルで検索する」という意味の
動詞として使われるようになってきました。

I googled the product and found the price.
(この商品をグーグルで調べたら、値段が分かった)

Google it for yourself!
(自分でググって調べなよ!)


同様に、最初は名詞だった言葉で、
今は動詞としても使われているのが "e-mail" です。

Please e-mail me at xxxx@neko.com.
(xxxx@neko.com宛てにメールをください)

He e-mailed me last night.
(昨夜、彼がメールをくれたの)

I'll e-mail you tonight.
(今夜、メールするよ)

"I'll send you an e-mail tonight."と比べると、
随分、短くて簡潔になりました。


それにしても、言葉ってのは
本当に日々、進化しているんですねぇ。
ああ、面白い♪

2011年12月15日木曜日

応答表現

すっかり寒くなりましたが、皆さま、元気にお過ごしですか?

先日、音楽ドキュメンタリーの完成試写会があり、
六本木ヒルズのTOHOシネマズに行ってきました。
非公開イベントでの1回限りの上映ではありましたが、
それでも、自分の作った字幕が大スクリーンに映し出されるというのは
なかなか嬉しいものですね♪


さて、今日はいろいろな応答表現を見ていきましょう。

まずは初めて誰かと会ったとき
A: Nice to meet you.(お会いできてうれしいです)
B: Nice to meet you too.(こちらこそ)

初めて会った日の別れ際
A: Nice meeting you.(お会いできてうれしかったです)
B: You too.(こちらこそ)

“えっ? なんで返事が"You too"なの?”と思った人、
ねこもそう思いました。
そこで、ネイティヴスピーカーに確認してみると、

A: (It was) nice meeting you.
B: (It was nice meeting) you too.

このカッコの中がすべて省略されているのだそうです。
にゃるほどねぇ。

"You too"って「あなたもね」って意味で
使うこともなかったかしら?と思って考えてみたら、
こんな応答もありますね。

A: Have a nice weekend!(良い週末を!)
B: You too.(あなたもね)

うん、これはあまり疑問もなくしっくりくる表現です。
「私もです」の "me too" も特に違和感はないですね。

A: I love cats.(私、猫が大好きなの)
B: Oh, me too.(あら、私もよ)

でも、最初の言葉が否定文だったときは "neither" を使いましょう。

A: I don't like math.(私、数学嫌い)
B: Me neither.(私も)

ここで、「彼女も数学が嫌いなのよ」と言うとしたら、
"Neither does she."となります。

それと、こちらの表現も重要(?)です。

A: I love you.
B: I love you too.

ここで間違って "me too" と答えてしまわないように気をつけましょう。
"me too" と言ってしまうと、どんな意味になるかわかりますか?
Aさんが愛しているといったのと同じ対象を自分も愛している
つまり、「私も自分自身のことが大好き♪」っていう
とんでもないナルシルト発言になってしまうというわけです(笑)。

少し古い映画の話になりますが、
『ゴースト ~ニューヨークの幻』の中で
こんな会話があったのを覚えている方はいますか。

Molly: I love you.
Sam: Ditto.

この "Ditto" という言葉、「同じく、同上」という意味で、
例えば、コーヒーが好きなどという話のときでも使えるそうです。
いざってときのために(?)、覚えておきましょうね。^^

2011年12月9日金曜日

字幕のお話

皆さん、こんばんは~っ!!
ねこですっ!!!
なぜ、こんなにハイテンションかって、
それは一連の翻訳のお仕事が終わったからです♪

いやぁ、ここまで短期間に、ここまで大量の映像を訳したのは
初めてかもしれません。(^^;
でも、やはりコツというものがあるのか、
訳せば訳すほど、訳すのが楽になってきます。
なので、クライアント様、今後もコンスタントにお願いします!
な~んて(笑)。


さて、今回のお仕事でちょっぴり苦労した点について
お話ししたいと思います。
字幕翻訳は字数制限があって
しかも注釈などもつけられないので、
そもそも苦労はいっぱいなんですけどね。(^^ゞ

翻訳をしていて特に泣かされるのは、家族を表す言葉です。
"brother" "sister" "uncle" "aunt" が出てきたら要注意!
"brother" と書いてあったら、
「兄」かもしれないし、「弟」かもしれないのです。

また、"uncle" に該当する日本語表現が
2つあるのはご存知ですか?
「伯父」=父親または母親の兄
「叔父」=父親または母親の弟
という使い分けをしなくてはならないのです。

では、どうやって訳すのでしょうか。
翻訳者は、とにかく調べます。
図書館、インターネット、友人知人、
ありとあらゆる手段を駆使して調べまくります。

フィクションの物語であれば、
登場人物の設定を調べ、
すべてのストーリーの中から情報がないか調べます。
完全に情報がないということが確認できれば、
一応、どちらを使ってもOKということになるでしょう。
(クライアントには申し送りを書いて、その旨を伝えます)

実話のドキュメンタリーは、もっと大変です。
とにかく調査しまくります。
自叙伝などを出しているほど有名な人なら
書籍やネットで情報が確認できることもあります。

しかし、最近急に注目されはじめたミュージシャンなどの場合、
情報があまり世の中に出ていません。
公式サイトの他に、MySpaceやFacebook、
ファンのブログやTwitterに
何か情報が見つからないか調べます。

どうしても埒が明かないときの最終手段は
本人あるいは事務所への問い合わせメール
という方法もありますが、
これは、翻訳者の判断で行うことはできないので、
どうしても、その情報がないと訳せない場合は、
その仕事を依頼してくれた翻訳エージェントに相談します。

まあ、大抵は、そこまで調べてわからなかった場合は、
その情報を出さずにぼかして訳す
という処理をすることが多いですね。
ただ、「とにかく徹底的に調べた」というのが前提です。
最初から逃げてはいけません。(^^;

家族の呼称だけでなく、地名の表記やタイトルの日本語表記、
CDの売上枚数やライヴの回数なども、
ただ音声をそのまま訳すだけではなくて、
すべて公式サイトや書籍で確認します。
今回はスナック菓子の名前の
正式な日本語表記も調べました。^^
(調べてたらお腹が空きましたよ:笑)

“翻訳って大変そうだなぁ”と思った人、
はい、本当に大変です!(^^;
でも、なぜか楽しくてやめられません。
ひょっとしたら、山登りとかマラソンに
似ているのかもしれませんね。

さて、明日は土曜日。
丸一日、英会話のレッスンです。
翻訳の仕事も英会話の仕事も、
どっちも同じくらい大好きなんですよね。
ほんと、幸せだなぁ…♪

2011年11月24日木曜日

スラング辞書

皆さま、こんばんは。ねこです。
多忙です。ふひぃ~。
どうして翻訳のお仕事って、ないときはずっとないのに、
来るときはドバ~っと来るんでしょうね。

でも、訳すという作業は本当に楽しいです。
かなり苦しいけど幸せです!(マゾかいな)(^^;
海外ドラマと音楽ドキュメンタリーDVDと、
ドキュメンタリー番組を訳しています。


さて、先日、英会話の生徒さんから
スラングの意味を調べる方法を聞かれたので、
それだけちょこっと回答します。

英英辞書になりますが、こちらのスラング辞典がおすすめです。
http://www.urbandictionary.com/

いろいろな人からの書き込みで作られているオンライン辞書なので、
あまり信頼性が高いとは言えませんが、
複数の人の書き込みを総合的に見ていくと
だいたいのニュアンスはつかめてくるかと思います。

ラップミュージックCDの歌詞対訳をしたときは、
かなりお世話になりました。

ちなみに、その生徒さんからの質問は"ain't"でした。
スラング辞書には、こんな説明が出ています。

slang contraction of is not, are not, am not, do not or does not.
He ain't lazy, he just ain't got nothing to do.

スラングを積極的に使うことは、あまりおすすめしませんが、
音楽の歌詞を理解したり、海外ドラマを見たりするときは、
なかなか役に立ちそうですね。

2011年11月16日水曜日

海外ドラマでシャドウイング

皆さま、こんにちは。ねこです。
日曜日に英検の二次試験がありまして…、
え~、大いにヘコみました。

緊張しすぎて、頭の中(外じゃないです)が真っ白。
簡単な単語を必死で並べて、
しどろもどろになって話している自分を思い出しただけで、
あ~、穴を掘ってでも入りたい!!

まあ、これからもコツコツと会話力の向上に励みつつ
メンタル面も鍛えて、強いねこを目指すことにしましょう。^^


さて、会話力向上には何が役に立つか。
もう、これは本当にシャドウイングに限ります!
やっぱり読んでるだけじゃダメ。
聞いてるだけじゃダメ。
たくさん口を動かすことで、口と脳が協力し合って、
英語を話す力を向上させてくれるのです。
いわば英語の筋トレですね。
歌やダンスと同じように、繰り返し繰り返し練習することで、
頭ではなくて、体が覚えてくれるわけです。

では、何のシャドウイングをすればいいのでしょうか。
ビギナーさんは、英会話のテキストなどに出てくる
短い会話を使って練習しましょう。
テキストを見ながら、CDと一緒にオーバーラッピングを5回。
テキストを閉じて、CDを追いかけてシャドウイングを5回。
これを毎日やるだけでも、会話力はみるみる向上します。

そこから一歩前に進みたい人。
そんな人は、ぜひ、海外ドラマのシャドウイングに挑戦しましょう。
オススメ素材は『フレンズ』です。
理由はいくつかあります。
まず、このドラマが日常を描いたものであること。
SFやサスペンスと違い、本当に日々の生活で使う表現がたくさん登場します。
そして、もう1つの良い点は、
このドラマを英語学習に役立てるための情報が豊富であることです。

こちらのサイトをご覧ください。
『シットコムで笑え! 海外ドラマ「フレンズ」徹底攻略ガイド』
「フレンズ」の各エピソードに使われている英語が
本当に細かく解説されています。

そして、こちらはスクリプト(台本)のサイト。
『Crazy For Friends』
第10シーズンまでのすべてのエピソードの台本が見られます。


さて、具体的なシャドウイングの方法としては、
DVDを使ってテレビの前でやる方法と、
iPodなどに音声を入れてやる方法があります。

<DVDを使う方法>
1.まずは日本語字幕をONにして物語を楽しみます。
2.次に気に入ったシーン(1分程度)を英語字幕で見ます。
3.英語字幕を見ながら一緒にセリフを言ってみます。
(↑これがオーバーラッピング)
4.字幕をOFFにして、追いかけるようにしてセリフを言ってみます。
(↑これがシャドウイング)

3と4は、すぐにできるものではないので、
まず3を何度も練習して、ちゃんと言えるようになったら
4の練習に進んでください。

<iPodを使う方法>
1.なんらかの方法でiPodに音声を入れしましょう。
(私はテレビのイヤホンジャックにケーブルを差してラジカセに音を送り、
それをSDカードに録音して、MP3ファイルにしています。
これをネットにアップロードしたりするのは著作権違反ですが、
個人で利用する分にはギリギリOKかな…)
2.事前に日本語字幕で物語を見て、言葉の意味を把握しておきます。
3.気に入ったシーンのスクリプトを印刷し、
それを見ながらオーバーラッピングします。
4.何も見ずにシャドウイングをします。


さあ、これでやり方はわかったかと思いますが、
問題はいつやるかということ。
“いつか時間ができたらシャドウイングをやろう”と思っていても、
その“いつか”は永遠にやってこないかもしれません。
そして、日々、忙殺されながら時間は過ぎていってしまうのです。

なので、ねこが強く強くオススメするのは朝英語の習慣!
朝ごはんの前、着替える前、パソコンの電源を入れる前、
どうにか5分だけ時間を作ってみませんか。
朝の時間は、あまり誰かに邪魔されることがありません。
ラジカセの電源を入れ、パッとテキストを開く。
あるいはDVDの電源を入れ、ちゃちゃっとシャドウイングする。
1日5分、1週間で35分、1か月で2時間35分…
塵も積もればってやつです。^^


ところで、昨日、海外ドラマに字幕をつける仕事が舞い込んできました♪
納期が短いので、十数人の翻訳チームで、
用語や口調の統一などの情報交換をしながら作業を進めます。
守秘義務があるので、まだ詳しいことは書けませんが、
一般に情報を公開できるときが来たら、
あらためてお知らせしますね。^^

2011年11月10日木曜日

"tired of" と "tired from"

皆さん、こんにちは。ねこです。
お布団が魅力的な季節になってきましたね。

さて、今日のトピックは、"tired" に関連する表現です。
この2つの表現の違い、わかりますか。

A) I'm tired of _____.
B) I'm tired from _____.

“えっ、違うんですか”って?
はい、違います。^^

A) のほうは、「~に飽き飽きしている、うんざりしている」
B) は「~で疲れている」という意味になります。


A) の例文を見てみましょう。
基本的に、気持ちの面での疲れを表現するものです。

I'm tired of receiving junk mails.
(迷惑メールにうんざりだよ)

I got tired of doing the same thing over and over.
(同じことの繰り返しで嫌になっちゃった)

I'm tired of the long flight.
(長時間のフライトには、もううんざり)


こちらは B) の例文です。
主に肉体的な疲れを表します。

My legs were tired from walking for hours.
(何時間も歩いて、足が疲れちゃった)

I'm tired from working all day.
(一日中働き続けてへとへとだよ)


だいたいのニュアンスはおわかりいただけましたか?
内容によっては、どちらの表現も使えます。

ただ、最後の例文などは、
"I'm tired of working all day." と言ってしまうと、
体力的な疲れのことではなく、
その仕事に対して嫌気がさしているという意味になってしまうので、
間違って上司の前で言ってしまわないように要注意です(笑)。


それにしても、この2つの使い分け、
なんとかうまく覚える方法はないですかねぇ。

風呂(ふろ ⇒ from)に浸かりすぎて「ぐったり」
なんて、ちょっと無理があるかな。(^^;


<本日のオマケ>
旅行にいくときに便利な英会話の本ってないですか?
と最近、聞かれました。

ねこが気に入って使っているのは。
『ひとり歩きの4ヶ国語会話自由自在』という本です。
これは、いろいろなシリーズが出版されていて、
英語だけのものもあれば、
複数の言語を組み合わせたものもあります。
旅行の場面ごとに、よく使われる表現がまとまっていて便利です。
旅行の予定がなくても、パラパラとページをめくっているだけで
勉強になるし、空想旅も楽しめます。

実際に英語圏以外のところへ旅をするときは、
この本の中から、特に必要になりそうな表現をピックアップして、
すぐ取り出せるようにしておきます。
「トイレはどこですか?」「会計をお願いします」などは
見ないでも言えるようにしておくと便利ですね。

でも、困ったことに、言うのはできても、
返ってくる言葉が理解できないわけで…。(^^;

結局、外国語の勉強は
付け焼刃じゃいけないのよね~と思うねこなのでした。

2011年11月8日火曜日

「よろしく」をどう訳すか

みなさん、こんにちは。ねこです。
英検の二次試験に向けて、ねこまっしぐらです。(^^ゞ


さて、今日は「よろしく」をどう訳すかというお話。
英語には「よろしく」にぴったり該当する表現はありません。
これは、ある意味、日本語特有の
非常に曖昧で便利な表現なのかもしれないですね。

なので、この言葉を訳すときは、
その状況に応じて、もう少し具体的に
メッセージを伝えることになります。


例えば、「○○さんによろしく」
というのは次のようになります。

Please say hello to Mrs. Smith.
(スミスさんによろしくお伝えくださいね)

Give my love to Rachel.
(レイチェルによろしく)


では、今度は仕事などをお願いする際のよろしくを
考えてみましょう。

何かを依頼するメールの最後によく使われるのが、
こちらの表現です。

Thank you in advance.
(先にお礼申し上げます)

ただ、これは相手が依頼を引き受けてくれるのが前提
というニュアンスが入ってしまうため、
相手に負担になるお願いをするときなどは、
少し慎重に使いましょう。

次のような、やんわりとした表現を使ってみても
いいかもしれません。

 I'd be glad if you could help me.
(もし手伝っていただければ、ありがたいのですが)


その他、漠然としたニュアンスの表現としては、
次のようなものも考えられます。

Thank you for your time and attention.
(お時間とご配慮に感謝致します)

Thank you for your time and assistance.
(お時間とご助力に感謝致します)

Your cooperation is greatly appreciated.
(あなたのご協力を大変うれしく思っております)


手紙の最後に書く「よろしくお願いします」に相当するものも
いろいろな種類があります。

Sincerely yours
Respectfully yours
Yours truly
Best regards

この表現については、書く人の好みが出るのかなと思います。
ちなみに、ねこは "Warm regards" という表現がお気に入りです。


これから起きる出来事について「よろしく」と言うときは、
"I'm looking forward to___" という表現を使うこともできるでしょう。
例えば、これからお世話になるホームステイ先への挨拶なら

I'm looking forward to seeing you.
(お目にかかれるのを楽しみにしております)

これから一緒にプロジェクトなどを行うメンバーへの挨拶なら

I'm looking forward to working with you.
(一緒に作業を行うのを楽しみにしております)

というふうになります。


朝のミーティングなどで「今日もよろしくお願いします」と言うなら、

Let's have a great day.
(いい一日をすごしましょう)

と言うこともできますね。


ここまで見てきて、おわかりいただけたでしょうか。、
「よろしく」という言葉には、本当にたくさんの意味が込められています。
そのため、状況に応じて、そこで伝えるべき内容を、
もう少し具体的に表現することが必要になってくるわけです。

それで、ふと思いました。
ちょっとよろしくない取引をする人たちの間で、
「そこんとこ、まあ、ひとつよろしく」
という胡散臭い会話が交わされた場合、
そこに通訳さんが入るとしたら、どう訳すんでしょうねぇ。
"Thank you for your corporation" あたりで
お茶を濁すという感じでしょうか。(^^ゞ

2011年11月2日水曜日

"song" と "music"

こんにちは、ねこです。
昨日、目黒ブルースアレイというライヴハウスで
素敵な音楽を聴いてきました。
いい音楽を聴くと、心が充電されますね♪

さて、前々からずっと気になっていたことを調べてみました。
"song" と "music" の違いについて。

ねこのお気に入りのCambridge Dictionaries Onlineには
こんな説明が書いてあります。

"song" (C)
a usually short piece of music with words that are sung:

"music" (U)
a pattern of sounds made by instruments or by singing or by a combination of both, or the written symbols representing these sounds:

基本的には "song" は歌詞のあるもの、
"music" は歌詞の有無にかかわらず音楽全般
というニュアンスのようです。

では、実際にネイティブスピーカーたちが
この2つをどのようにとらえているか聞いてみました。

すると、基本的にこの辞書の定義でOKではあるけれど、
実際の会話の中で厳密にこの決まりを守っているかというと
そうとは限らないとのこと。

元英会話講師のJさんは、この2つの大きな違いは、
加算名詞か不加算名詞かという点だと言います。
つまり、ある特定の曲について話しているときは、
それが歌詞のない曲であったとしても、
"I like this song." と言うこともあるのだそうです。

"music" のほうは不加算名詞であるため、
「音楽」という、もっと漠然としたイメージである様子。
"I was listening to music." という感じですね。
"music" という単語を使って、具体的に、ある1曲について話すときは
"a piece of music" と言うそうです。

この加算名詞と不加算名詞という概念は
日本人にとっては本当に難しいですよね。
今後も、ちょこちょこブログの中で取り上げていくので、
頑張って一緒に学んでいきましょう。


さて、音楽絡みで1つ宣伝を。(^^ゞ
ねこの写真の師匠であり、
音楽フォトジャーナリストの常盤武彦氏が来日中で、
"Photo & Talk Session Tour 2011" というイベントを行っています。






















"Photo & Talk Session" って、いったい何?
と思ったあなたのために、説明しましょう!
これは、音楽ライヴの写真のスライドショーを上映し、
出演ミュージシャンの音楽をかけ、
常盤氏本人が、そのライヴの模様や裏話を語るというイベントです。
日本にいながら、世界各国のライヴシーンを疑似体験できちゃいます♪

熊本、鳥取の講演が終わり、明日は神戸、明後日は名古屋。
そして、11/6(日)はアップルストア銀座です。
時間は18:00から19:00。入場無料。
混雑が予想されるので、着席して見たい方はお早目のご来場を。

ちなみに、ねこはこの日は撮影係として、
ちょろちょろパチパチ写真を撮っています。
会場でねこを見かけた人は、ぜひ声をかけてくださいね。^^

For more information, please check this out:
http://www.apple.com/jp/retail/ginza/




<復習シリーズ>
辞書の紹介はこちら:
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/03/blog-post_08.html

"the" の発音はこちら:
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

2011年10月28日金曜日

"Do you have the time?"

みなさん、こんばんは。ねこです。
今日、ネット上で英検の合否発表がありました。
受験した人、もう、チェックしましたか?

さて、ねこはとりあえず一休じゃなくて、1級の一次試験に受かりました。
まあ、ここからが勝負です。
時事問題について英語できちんと意見が言えるように、
ジタバタしてみます。
(普段、世の中に無関心なツケがこんなところで…)(^^;


さて、それはさておき、今日のトピックは、時間についての表現。
この2つの文章の違い、わかりますか?

"Do you have the time?"

"Do you have time?"

"the" を入れるか入れないかで、意味は大きく変わってきます。
では、モデル会話を見てみましょう。
そして、意味の違いを考えてみてください。

<会話1>
A: Do you have time?
B: Yeah.  Why?
A: Can you make some copies?
B: Sure.
A: Thanks.

<会話2>
A: Do you have the time?
B: It's 10:30.
A: Oops!  I'm late for the meeting.

さあ、おわかりでしょうか。
会話1のほうは、「時間ある?」と尋ねているのに対し、
会話2のほうは、「何時?(時間についての情報を持っていますか)」
と言って、今の時刻を尋ねているのです。

日本語訳はこんな感じです。

<会話1>
A:時間ある?
B:あるよ。どうして?
A:コピーお願いできる?
B:いいよ。
A:ありがとう。

<会話2>
A:何時?
B:10時半
A:うわっ! 会議に遅れる。

それにしても、"the" をつけるかつけないかで
こんなに意味が変わっちゃうなんて、
英語って、不思議な言葉ですね。

まあ、日本語でも、「おばさん」と「おばあさん」のように
は1文字増えるだけでだいぶ印象が違くなる言葉もありますが…。

でも、「おねえさん」は、この2つの言葉とは
いろんな意味で別格だよなぁ。
(って、なんでわざわざ小さい字で書いてるんだろ:笑)

2011年10月25日火曜日

"will" と "be going to"

皆さま、こんにちは。ねこです。
楽しく英語を学んでいますか? ^^
ねこも日々、楽しく学んでいます♪
ネイティヴ・スピーカーとほぼ同じ発音、
ほぼ同じ知識を身につけることが目標です!
(ん~、一生勉強だな:笑)


さて、今日は "will" と "be going to" の使い分けについて。
中学や高校では、"will = be going to" と習いましたよね。
でも、これ、正確にはイコールではないらしいのです。

どちらも未来について話すときに使われる表現ですが、
話をしているその時点で、“よし、こうしよう”と決めたときは "will"
すでに決めている予定については "be going to" を使うとのこと。


では、Cindy と Rob の会話を例に確認していきましょう。

<シチュエーションA> ※Robは明日、図書館に行こうと思っている
C: Hi, Rob!  What are you doing tomorrow?
(あら、ロブ。明日は何してる?)
R: I'm going to the library.  I have to finish my report.
(図書館に行くつもり。レポートを仕上げなくちゃいけないんだ)

<シチュエーションB> ※Robは明日、特に予定を入れていない
C: Hi Rob!  What are you doing tomorrow?
(あら、ロブ。明日は何してる?)
R: Uh..., nothing special.  Why?
(う~ん、特に何も。なんで?)
C: I'm having a lunch party at my place .  Will you come?
(うちでランチパーティーをするの。来ない?)
R: Hmm, sounds nice.  Okay, I will.
(へえ、いいねえ。オーケー、行くよ)


いやぁ…、英語って奥が深いですね。(^^;

ちなみに、こういう使い分けが詳しく載っている文法書があります。
"Grammar in Use" というシリーズで、
初級、中級、上級、アメリカ英語編、イギリス英語編、
練習問題の解答付き、解答なし、日本語訳版…
と、実にいろいろな種類が出版されていますが、
ねこが使っているのはこちらの"Grammar in Use Intermediate"
アメリカ英語編、中級、解答付きです。



















でも、にゃんこ先生が読むんじゃ、これってかなり難しいんでしょ?と思った人、
それは大きなにゃんちがい!
この文法書、本当にわかりやすい言葉で、わかりやすい例文を使って、
見事に英語という言語を解説しています。
Amazonの“なか見!検索”をチェックしてみてくださいね。

まあ、いきなりこれを全部学ぼうと思っても、負担が大きすぎるので、
辞書と同じような感覚で、自宅に置いておいて、
気になることがあったら、ささっと調べるというのでもいいかもしれません。

でも、やっぱりまだ洋書は無理…という人は、
総合英語フォレスト』も良いです。

総合英語Forest 6th edition


あら、なんだか今日は文法書の紹介がメインみたいになっちゃいましたが、
本当に大事なのは、“伝えたいという気持ち”と“練習”です!
話せるようになりたいのなら、文法書とにらめっこをしながら頭で学ぶよりも、
実際に口を動かす練習をすることが最重要!(^^)/
皆さん、自分に合ったやり方で、楽しく学んでいきましょう♪


<過去の記事から>
最近また、生徒さんに、theの発音と、オンライン辞書について
説明をさせていただきました。
確認したい方は、こちらをご覧くださいね。

●"the" の発音
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

●オンライン辞書
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/03/blog-post_08.html

2011年10月17日月曜日

英語スランプをどう乗り切るか

皆さま、こんにちは。ねこです。
週末に、英検と、友人の結婚式と、翻訳の納品があり、
非常に忙しくしておりました。(^^ゞ

さて、ブログに書きたいトピックが、盛りだくさんなのですが、
最優先して書きたいことが出てきてしまったので、
まずは、この話題から。

“英語スランプをどう乗り切るか”

外国語を勉強していると、必ずと言っていいほど、
スランプの時期はやってきます。

「最初は楽しくて仕方なかったのに、なんだか苦痛になってきた」
「これ以上、ちゃんと喋れるようになる気がしない」
「TOEICのスコアが全然上がらない」

こういう気持ち、本当に本当によくわかります。
というのは、ねこ自身がすべて経験してきたことだから。


では、乗り切る方法を一緒に考えていきましょう。

まず大事なことは、自分は何のために英語の勉強を始めたのか
というのを思い出すことです。
人によって、目的はいろいろあると思います。

・海外旅行先で困らないようにしたい
・仕事で必要だから
・趣味として何かを学んでみたいと思った
・外国人と友達になりたい
・将来、役に立ちそうだから

おそらく誰もが「よ~し、頑張ろう!!」と思って、
新しいテキストを開いた日があるはずです。
そのときの気持ちを、しっかり思い出すだけでも、
モチベーションは戻ってきてくれるかもしれません。^^


次に、大事なこと。
“語学の上達の仕方というのは、右肩上がりの直線ではない”
というのを意識すること。

新しい言語の勉強を始めたときは、
挨拶を覚え、簡単な単語を覚え、基本の文法を覚え、
急に世界が広がっていきます。
モチベーションも高めで、いろいろ努力するので、
どんどん上達していることが実感できます。

ところが、ある程度、勉強を続けていくと、
“停滞期?”と思ってしまう時期がやってきます。
実はここが踏ん張りどころです。

マグカップに水道の水をほんの少しずつ
ためているところを想像してみてください。
少~しずつ、少しずつ…。
マグカップは透明ではないので、
外から見ると、何も変化は見えません。

でも、どんなに少しずつでも、水を注ぎ続けていれば、
いつかマグカップから水があふれ出すときがやってきます。
語学の学習というのは、これに少し似ているところがあります。

単語を覚えたり、CDを聴いたり、
音読やシャドウイングをしたりというのが、水を注ぐ作業。
なかなか結果は見えてきません。
でも、注ぎ続けていれば、いつか絶対に、
「おおっ!! 聴き取れる! わかる! 話せる!!」
という日がやってくるのです。

これは、ねこ自身が経験してきたことなので、
自信を持ってお伝えします。^^


とはいえ、今、スランプの真っ只中という人は、
単語帳を開くことも、シャドウイングをすることも、
そもそもアルファベットを見ることさえも
苦痛に感じているかもしれません。

だとしたら、まずは心にお休みをあげましょう。^^
そもそも、英語スランプ以前に、
心や体が疲れているのかもしれません。
とにかく無理はしないこと。

ただ、ここで完全に英語から離れてしまうのはもったいないので、
1日に5分だけでも英語の歌詞の歌を聴いたり、
日本語字幕付きで英語の映画やドラマを見るなどして、
耳からそっと英語を入れておきましょう。

5分でいいです。
これまでにマグカップに溜めた水を
蒸発させないための5分です。

そんな風にして、ゆる~い気持ちでスランプ期を過ごしていると、
また、モチベーションがにゅ~んと上がってくるときが
やってくると思います。
そのときがチャンスです!

ガッツリ単語を覚えて、英語力の底上げをするとか、
がむしゃらにシャドウイングをして、
スピーキング力をアップするなど、
いろんなことを楽しみながらできると思います♪

とにかく、せっかくここまで水を注いできたのだから、
ほんのちょっとずつでも注ぎ続けていきましょう。^^


<今後のラインナップ>
"will" と "be going to" をどう使い分けるか
文法書の紹介
"the" の発音の復習
便利な辞書サイトの紹介

お楽しみに!

2011年10月11日火曜日

"Stay Hungry, Stay Foolish"

おはようございます。ねこです。
今日は張り切って朝からブログを書いています。

さて、友人からスティーブ・ジョブズ氏の言葉の
訳し方について質問がありました。
こちらの言葉です。

"Stay Hungry, Stay Foolish"

いくつか代表的な訳例があります。

「ハングリーであれ、愚かであれ」
「常にどん欲であれ、愚かであれ」
「どん欲であれ、バカであれ」
「どん欲であれ、愚直であれ」
「どん欲であれ、愚か者でいろ」

訳文の検討にあたって、まず文の成り立ちを見ていきましょう。

まず、"stay" は、この場合「~のままでいる」という意味になります。
"stay young(若さを保つ)" "stay healthy(健康でいる)"
といった使い方をします。
ここでは、ほとんどの訳例が「○○であれ」という訳し方になっています。

"hungry" というのは「空腹の」という意味もありますが、
ここでは「(~に)飢えた」「渇望して」というニュアンスで使われています。
「どん欲であれ」というのは、なかなかぴったりした表現だなと思います。
"stay" のニュアンスを出すために、「常に」という言葉を添えるのも
なかなか良い工夫ですね。

そして、一番問題になってくるのは "Foolish" の訳し方です。
一般的な訳語としては「愚かな」「分別のない」「「ばかげた」
といったものが挙げられます。

友人の質問は、これを「無邪気であれ」と訳したほうが
しっくりくる気がするんだけど、どうだろうか?
というものでした。

"Foolish" という単語自体には「無邪気」という意味はありませんが、
ねこの個人的な感覚から言うと、この訳語はアリです。
ジョブズ氏が伝えようとしていることは、
要はそういうことなのだと思います。
しかし、翻訳者という立場で訳すとしたら、
これは、なかなか難しいところです。

「無邪気」という言葉から受ける印象というのは、
基本的にプラスのイメージです。
しかし、ジョブズ氏は、マイナスイメージのある "Foolish" という言葉を
あえて使うことで、「たとえ他人からバカだと思われようとも…」
というニュアンスまで含めたのではないかと思うのです。

他の訳例も検討していきましょう。
「愚かであれ」というのは、一応、正しい訳かもしれません。
しかし、ねこ個人としては、不適切であると感じます。
それは「愚か」という言葉には、プラスのニュアンスが、
かけらも入っていないように思えるからです。

「愚直であれ」は誤訳になってしまいます。
「正直すぎて気がきかない」「馬鹿正直」という形で
「正直」というニュアンスまで含めてしまうのは、
やや極端な解釈です。

ねこが気に入っているのは「バカであれ」。
「バカ」という言葉は基本的にはマイナスのイメージですが、
『釣りバカ日誌』という映画のタイトルでもあるように
何かに夢中になっているという意味もあります。
なので、「バカであれ」という訳にすれば、
ジョブズ氏が意図したと思われるマイナスイメージとプラスイメージを
共存させることができるのではないかと思うのです。

というわけで、ねこが訳すとしたら、
「どん欲であれ、バカであれ」となるでしょうか。

しかし、翻訳の世界では、
すでに出版されて活字になっている言葉というものが
非常に大きな力を持ちます。

実はこの名言をタイトルにした本があり、
日本でも訳書が出版されています。


















というわけで、何かオフィシャルな場面では
翻訳者は、好む好まざるにかかわらず
この“定訳”を使うことになるでしょうね。

皆さんなら、どう訳しますか?

2011年10月10日月曜日

OGIM

先日、「花金」のお話をしましたが、
日本でこの言葉が使われるようになったのは、
やはり週休2日制が導入されるようになってきた1980年代のようですね。


さて、金曜日の浮かれた気分を表す言葉があるのなら、
月曜日の憂鬱を表す言葉もあるのだろうか?

ということで調べてみたら、
"TGIF" とほぼ同じような表現が見つかりました。

OGIM = Oh, God.  It's Monday. (やれやれ、月曜日だ)

その他には…

Monday disease (月曜病)
Monday headache (月曜頭痛)
Monday morning blues (月曜病)
Monday morning feeling (月曜の朝の倦怠感)
blue Monday(憂鬱な月曜日)

う~ん、やっぱり世界のどこで暮らそうと、
生きていくってのは、大変なことなのよね
と、あらためて実感してみたり。(^^ゞ


でも、今日は「体育の日」でお休み♪
日曜と火曜がお休みのねこは、今日がお休みになったことで
思いがけなく3連休となりました。^^

とは言っても、翻訳の仕事をしながら英検の勉強をしているので
全然、休日モードではないのですが…。

ちなみに、月曜のお休みが増えたのは、
1998年と2001年に国民の祝日に関する法が
改正されたからなんですよね。

・成人の日(Coming of Age Day)
・海の日(Marine Day)
・敬老の日(Respect for the Aged Day)
・体育の日(Health and Sports Day)

この4つの祝日が月曜日に動かされることになり、
それが通称「ハッピーマンデー制度」と言われ、
"The Happy Monday System" という訳語まで存在しています。

アメリカにも同様の制度がありますが、そちらは
"The Uniform Monday Holiday Act" と呼ばれています。
なんだか、アメリカの名称のほうがカッコいいなぁ…。


ところで、メール投稿欄を作ってみました♪
ページ右側の「自己紹介」の下に
「にゃんこ先生に連絡」というコーナーを作ったので
よかったらメッセージを送ってみてくださいね。

すぐにお返事できないときもあるかもしれませんが、
どうか気長にお待ちくださいませ。^^


P.S. "the" の発音でお悩みの方、こちらをご参照ください。
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

2011年10月7日金曜日

TGIF

“花金【はなきん】” という言葉、
ちょっと古いかなという印象もありそうですが、
なにげに細く長く生き延びている流行語ですよね。^^

さて、先日、レッスンの中で、
花金に該当する英語表現はあるんだろうか
という話題になりました。

すぐには思いつかなかったので、保留にさせてもらい、
調査をしてみました。

すると、完全な訳語ではないのですが、
同じようなフィーリングを表す表現がありました。

TGIF

という4文字です。
さて、何の略語でしょうか?

Thank God!  It's Friday! (神様、ありがとう! 今日は金曜日だ!)

この感覚というのは、やはり世界共通なのでしょうか(笑)。

ちなみに、この "TGIF" という4文字が使われるのは
主にメールやチャットの中ですが、
金曜の夜のパーティーを表す言葉として
"TGIF party" などという表現もあるそうです。

この言葉の起源は1965年に設立されたレストランのT.G.I.Fridaysに遡り、
さらに、1967年に同名の映画が上映されたことで、一般化されたとのこと。


さて、今日はその花金ですが、
ねこは明日のレッスンの準備で大忙し。

"TGIF"ならぬ、"OMGIF (= Oh, My God!  It's Friday!)"
という感じですね(笑)。

でも、レッスンは本当にどれも、ものすごく楽しいです!
明日はどんな話題が飛び出すかな~?^^


P.S. 先日、ラストレッスンだったNさんへ
ねこ宛てのメッセージを送れるように仕様変更をしようと検討中です。
できるようになったらブログの中でお知らせします。
ぜひ、また読みにきてくださいね。^^

2011年10月5日水曜日

歌で発音を学ぶ

友人のFacebookの書き込みでいい情報を入手しました。
NHK教育テレビの『3か月トピック英会話』。
10月からのシリーズは、
歌って発音マスター! ~魅惑のスタンダード・ジャズ編~
だそうです。

毎週水曜日の23:00~23:20。
今夜が第1回ですね。
楽しみ、楽しみ♪

2011年10月4日火曜日

省エネな自己紹介

英会話を習うと、わりと最初のほうで自己紹介の仕方を学びますよね。
"My name is Neko.  Nice to meet you!"
というやつです。

でも、実際にネイティブ・スピーカーたちが
ここまで丁寧に話しているかというと、
実はそうではありません。

では、「ねこ」が「リサ」と出会った場合の会話を再現してみましょう。

リサ: Oh, nice to meet you!  Lisa.
(ここで握手)
ねこ: Neko.  Nice to meet you, too.

名前を名乗るときに、"My name is ..." も "I'm ..." もなし。
ただ、自分の名前だけを言います。

これ、最初は結構、戸惑いました。
だって、いきなり「リサ!」って言われたら、
“え~、私、リサじゃないし~”って思うじゃあないですか。

でも、皆さん、ほんとシンプルに自分の名前を言うんですよね。
これは、"I'm Lisa." の "I'm" を省略していると考えれば
どうにか納得ができそうです。

ねこ自身、最近ようやく、このスタイルの挨拶にも慣れ、
"Hi!  Neko." と言いながら握手できるようになりました。

もちろん、"My name is Neko." というのも大正解です。
まったく問題なし!
むしろ “一生懸命、英語で話してるとこだから、
お願い、わかりやすく話してね” という謙虚さも伝わるので
そのほうがいいときもあるかもしれません。
ぜひ、場面によって使い分けていきましょうね♪

2011年10月1日土曜日

10月になりました

今日から10月。
前回の投稿から、すっかり時間が経ってしまいました。
皆さま、お元気ですか。

ねこは、ちょいとばかりニューヨークに行ってきました。
そこで言葉について感じたこと、気づいたことなども、
これからちょこちょこと書いていきたいと思います。

とりあえず、今日はこれからお仕事なので、
ご挨拶まで。

2011年9月9日金曜日

電話にまつわる表現 その1

英会話のレッスン中、テキストの挿絵を指しながら
ねこはよく次のような質問をします。

"What are they doing?"

そこには電話で話している人たちの絵が描かれています。
さあ、あなたなら何と答えますか。

模範解答は
"They are talking on the phone."

でも、なかなかこの答えは出てきません。
特に多い回答は "They are calling." です。
これはちょっと惜しい!

"call" という単語が意味するのは「電話をかける」という行為です。
なので両方の人が電話をかけているというのは、
表現としてちょっとおかしいということになります。

"I'll call you." (電話するね)
"Call me tonight." (今夜電話して!)

というのが "call" の自然な使い方になります。


さて、今日はあまり時間がないのでこの辺で。
次回は実際に電話で話す時に使う表現を紹介していきます。
お楽しみに!

2011年9月2日金曜日

レコード

音楽のレコードって、最近ではあまり見かけなくなりましたが、
一部のオーディオマニアにとっては、今もとても貴重な存在のようですね。

さて、この「レコード」という言葉、そのまま英語にすると "record" ですが、
この単語には他にも「記録」「業績」「録音する」などの意味があるので、
誤解のないように伝えるには、どんな表現をすればいいのでしょう。

正解は "vinyl" あるいは "vinyl record" です。
発音は「ビニール」ではなく「ヴァイヌル」に近い音になります。
(※厳密には1950年頃から生産されているポリ塩化ビニル製のものを指します)


レコードと言えば、少し前に家の片づけをしていたら、
非常に懐かしいものが出てきまして…。














これ、知ってる人います?
答えが「イエス」の方、年齢がバレますよ(笑)

2011年9月1日木曜日

「面倒くさい」

こんにちは。ねこです。
9月になりましたね。
カレンダーを作りました♪














それはさておき、簡単そうでスッと出てこない英語表現を
1つご紹介しましょう。

「面倒くさい」という言葉、
わりと日常生活の中で使いますよね。
さて、これを英語で言うには、どんな表現を使ったらいいのでしょう。

日常会話では、"pain" や "bother" を使った表現が
多く見受けられるようです。

"pain" には「痛み」の他にも「苦痛」「面倒なこと」「不快なこと」
という意味があるので、例文としては

It's a pain.(それは厄介だね)
What a pain!(何て面倒なの!)

などが考えられます。

また、"bother" のほうも「困ったこと」「面倒」「悩みの種」
などの意味があるので、"pain" と同様に

It's too much of a bother.(それはあまりにも面倒だ)
It's a bother to clean up.(掃除をするのは面倒だ)

というような表現ができます。

"trouble" という単語を利用して

It's too much trouble for me to write a letter.
(手紙を書くのは面倒だ)

という表現もできます。


でも、決して、"It's a bother to study English." なんて言わずに
楽しく勉強を続けましょうね♪

2011年8月30日火曜日

目からウロコ

今日、目からちょっと大きめのウロコが落ちたので
そのお話をしたいと思います。

ねこは昨日、洋楽の歌詞の翻訳をしていました。
“ちょっと内容を確認したいだけ”ということだったので、
とりあえず、あまり下調べをせずに、
短時間でササッと字面だけ見て訳してみました。
(※結婚式で歌う曲などについて、時々こういう相談を受けます)^^

今日は火曜日で図書館が開いているので、
ちょっと調査に出かけてみました。
すると、その曲の歌詞対訳を見つかりました。

見てびっくり!!!
ねこは大きな大きな間違いをしていたのです。
何だと思いますか?

それは歌い手さんの性別でした。
送られてきた歌詞を見て、ねこは何の疑いもなく、
歌い手さんを女性と想定して
「わたし」「あなた」「~なの」「~ね」などの単語を使って訳しました。
でも、歌詞対訳は「僕」「きみ」「~なんだ」という
男言葉になっていたのです!

これには、ちょっと驚きました。
たしかに、本格的に歌詞や物語を訳すときは
主語を「わたし」にするのか、「俺」なのか、「僕」なのか
「あたし」なのか、「わし」なのか、じっくり検討します。
口調も慎重に検討します。

でも、パッと文章を見て、手早く訳したときには、
性別の情報がまったくわからなかった。
これは、すごいことだなと思いました。

日本語の話し言葉には、性別について
もう少し多くの情報が入ってくる気がします。
もちろん男っぽい話し方をする女性や
女っぽい話し方をする男性もいますが、
一般的に言って、英語よりも男女差がわかりやすいでしょう。

イタリア語については、
日本語よりもさらにはっきりと男女差が言葉に現れます。
例えば「疲れたよ」という言葉。
男性は "Sono stanco(ソーノ スタン)"
女性は "Sono stanca(ソーノ スタン)"
と言います。

英語は、日本語やその他の言語に比べて
とてもシンプルだと言われてますが、
確かにそうかもしれないなと思いました。

「英語なんて、ほんと簡単な言語よ!!」

う~ん、一度でいいから、そんなふうに言ってみたいけど(笑)

2011年8月29日月曜日

ドレミ

「ドレミファソラシド」って、どこの国の言葉でしょうか?
とても親しみがあるので日本語かなと思ってしまいそうですが、
実はこれ、イタリア語なんです。
Do (ド) Re (レ) Mi (ミ) Fa (ファ) Sol (ソ) La (ラ) Si (シ) と綴ります。

ちなみに、日本語では、
「ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ」となります。
ピアノなどをやっている人は
「ハ長調」「変ロ長調」などという言葉に馴染みがあるかもしれませんね。

なぜ「イロハニホヘト」じゃなくて、おかしなところから始まっているかと言うと、
音の基準というのが「イ」だからという理由があるのですが、
そのへんについて語っていると長くなってしまうので、ここでは割愛します。(^^ゞ

ドイツ語では
C (ツェー) D (デー) E (エー) F (エフ) G (ゲー) A (アー) H (ハー) と言います。
オーケストラや吹奏楽などでクラシックを演奏する人たちは、
この音名を使って話をします。

英語では
C (スィー) D (ディー) E (イー) F (エフ) G (ジー) A (エイ) B (ビー) と言います。
ジャズ奏者は、こちらの表現を使います。

なので、クラシック奏者とジャズ奏者が話をすると
時々、混乱が起きます。

ジャズ奏者: 「3小節目のA(エー)の音なんだけど…」
クラシック奏者: 「3小節目にはE(エー)の音なんてないよ」
ジャズ奏者: 「ああ、ごめん。クラシックではA(アー)って言うんだね」

いっそ、「ハニホヘト…」で話したほうが混乱が少ないかもしれませんね(笑)


さて、日本の楽器奏者の間では、
イタリア語、英語、ドイツ語、日本語のどの音名も使われますが、
楽譜に書いてある音楽用語はなぜかイタリア語が主流になっています。
音名をドイツ語で言うクラシック奏者もイタリア語を使います。

Andante 【アンダンテ】 ゆっくり歩くように
Allegro 【アレグロ】 速く、楽しげに
Forte 【フォルテ】 強く、大きく
Piano 【ピアノ】 静かに、柔らかく、穏やかに

ちなみに、鍵盤楽器のピアノがなぜ「ピアノ」という名前になったかというと
小さな音から大きな音まで出るから最初は「ピアノフォルテ」と呼ばれていたのが
いつのまにか省略されて「ピアノ」と呼ばれるようになったのだとか。

それにしても、音楽っていうものは言語学的に見ても
ものすごくインターナショナルな世界なんですね。


さて、1つ宣伝をさせてください。(^^)/
実は来週の日曜日、ねこはコンサートでフルートを吹きます。
高校のOBバンドの演奏会です。
この日に向けて、「ここはもっとフォルテで」とか
「3小節目のアーの音が…」なんて会話をしながら
一生懸命練習してきました。

お時間が許す方、ぜひ遊びにきてください。
ねこは第1部と第3部で演奏します。
クラシックに馴染みのない方や、お子さま連れの方などは、
第3部のポップスステージだけ楽しんでいただいてもいいかもしれません。
第3部のスタートは15:00頃になります。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。


♪♪♪ ル・トラヴェール吹奏楽団 第11回演奏会 ♪♪♪

■日時: 2011年09月4日(日)
OPEN 13:00 / START 13:30
当日券販売 12:00~

■場所:越谷サンシティホール 大ホール
(JR武蔵野線 南越谷駅、東武伊勢崎線 新越谷駅 より 徒歩3分)

■演目
<第1部>
~クラシック・オリジナルステージ~
・D.ギリングハム/エアロダイナミクス
・A.P.ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より だったん人の踊り 他
<第2部>
~ビッグバンドステージ~
選抜メンバーによる、ビッグバンドスタイルのジャズステージ
<第3部>
~ポップスステージ~
『あなたも私もいい気分!!』

入場料:300円(未就学児は無料)

http://www.geocities.jp/letrouvere2004/

2011年8月25日木曜日

シンプル英語

ちょっぴりお久しぶりです。
翻訳やら何やらで、ちょいと多忙でした。
昨日、「先生、ブログ、ずっと更新してませんね」
と生徒さんに言われました。(^^ゞ
待ってくれてる人がいるというのは、とても励みになりますね。
というわけで、頑張って書きます!
今日の話題はシンプルな英語について。


ねこが書いた英文を読んだ英語学習者さんたちが
よく言うことがあります。

「すごく簡単な表現を選んで書いてくれてたので
読みやすかったです」

それを聞くと、毎回、あちゃ~と思います。
なぜなら、ねこは簡単な表現を選んで書いてなどいないからです。(^^;
“精一杯書いてあれなんだけどなぁ…”と思ってちょっと苦笑します。

でも、実はそれって、すごく重要なことなのかなとも思います。
ねこが英語を書くとき、話すとき、
一番大切にしていることは“伝える”ということ。
日本語の言い回しのままだとわかりにくい場合は、
シンプルに組み立て直します。

例えば、
「ゆうべは暑くて寝苦しかった」
というのを英語で表現するとしましょう。

"Last night is..." ええと、「寝苦しい」は何て言うんだろう?
なんて考え始めると、直訳のワナにハマってしまうので、
シンプルに言い換えてみます。

「ゆうべは暑かった。よく眠れなかった」
"It was hot last night and I couldn't sleep well."

これで、一丁上がり♪


シンプルに、シンプルに。
文字だけにとらわれずに、それってつまりどういうことかな
と一歩引いて考え直してみるのが大切です。

でも、もうちょいややこしい英文も書けるようにしたほうがいいのかなぁ…。(^^;

2011年8月11日木曜日

ムヒ

蚊に刺されたとき、ねこはムヒを塗ります。
ところで、ムヒの語源って、「無比」だって知ってましたか?

「比べるものがないほどすぐれた効き目」の商品
という意味を込めてつけられた名前なのだそうです。

今日、友人から聞いて、ほんと!?と思い、
池田模範堂のHPを見たら、本当に書いてありました。
「唯一無比」、「天下無比」が語源なんだとか。
http://www.ikedamohando.co.jp/jyouhoukan/history/products.html

蚊に刺されるのは好きではないけれど、
ムヒを塗ったときの“ああ、よかった”っていう気分は
やっぱり唯一無比かもしれないですね。^^

ところで、ムヒには全然関係ないけれど、
蚊取り線香の匂いってなんだか好きです♪

2011年8月9日火曜日

「アルバイト」って英語?

皆さん、こんにちは! ねこです。
日本は今日もすごい猛暑ですね。
ニャンコのクールビズを真剣に考えたほうがいいんじゃないか
と思う今日この頃です。

さて、今日は「アルバイト」という表現について。
「アルバイト」って、なんとなく英語の単語かなと
思ってしまいそうですが、これは実はドイツ語です。

"arbeiten(アルバイテン)" という「働く」という意味の動詞で、
正社員でも、パートでも、「働く」ということ全般を指します。

では、英語では何と言ったらいいのでしょう。

"part-time job" というのが、
日本語の「アルバイト」や「パート」に相当する表現になります。
(※ちなみに労働基準法ではアルバイトとパートの区別はありません。
しかし、便宜的に、アルバイトは「短期間労働」、パートは「短時間労働」という意味で使われることが多いようです)

パートタイムで働く人のことを "part-timer" と呼びます。


さて、ではバイトに関する表現をいくつか紹介しましょう。

I had a part-time job on Sunday. (日曜日はバイトだった)

I have a part-time job tomorrow. (明日はバイトがあるんだ)

I'm going to my part-time job now. (今、バイトに行くところなの)

Is it part-time or full-time? (それってバイト[非常勤]? 正社員[常勤]?)

I work part-time. (非常勤で働いてる)

got a part-time job. (バイトが決まったよ)

He works as a part-time employee. (彼は非常勤職員として働いてる)

She works on a part-time basis. (彼女は時給で働いてる)

おそらく日本の大学生がよく使う表現は、最初の3つあたりでしょうか。

ちなみに、ねこ自身も非常勤講師なので、
"a part-timer" に該当します。

でも、言語マニアとしては、英語を教えるという仕事は
本当に「天職」だなぁ…と感じています。
特に、何か紛らわしい表現の違いなどを説明していて、
生徒さんが“あっ、わかったぁ!!”と目をキラキラさせている瞬間というのは
たまらないですね。^^

2011年8月8日月曜日

「ダイエット」に気をつけろ!

こんにちは、ねこです。
今日も暑いですね。
スポーツクラブに行って、ざばざばと泳いできました。
とても気持ちよかったです♪


さて、今日は「ダイエット」という表現についてお話ししましょう。
もう、すっかり日本語でもお馴染みになったこの言葉、
実は英語で "diet" と言った場合には、少し意味が変わってきます。

リーダーズ英和辞典には、次のような意味が載っています。(一部抜粋)

(名詞)日常の飲食物、《治療・体重調節のための》規定食、治療食
(他動詞)〈患者〉に規定食[治療食]を取らせる
(自動詞)規定食[治療食]を取る

もうお気づきですか?
英語の "diet" という単語には、たしかに
「痩せるための食事制限」という意味もありますが、
ジョギングをしたり、サウナで汗をかいたりという意味は含まれません。
あくまでも「食」に関する単語なのです。


では、「今、痩せようとしてるの」と言いたいときは
どんな表現を使ったらいいのでしょう?

もし、食事にだけ気をつけて、カロリーコントロールをしているなら、

I'm on a diet.(痩せるために食事に気をつけている)

という表現が使えます。

しかし、例えば何かの病気で糖分や塩分に気をつけている人も

I'm on a diet.(食事療法中である)

という表現を使うので、 "diet" という言葉を聞いただけで
「痩せようとしている」と決めつけないようにご注意を。

食事以外の方法も使って減量しようとしているなら、

I'm trying to lose weight. (体重を落とそうとしている)

という表現が適切です。


ちなみに、特に「痩せる」というだけではなく、
「体を鍛えている」という場合には

I'm trying to get in shape.
I'm trying to get fit.
I'm trying to tone up one's body.

などの表現が使えます。
こちらのほうが、健康的な印象ですね。^^


それにしても、「食事療法」という意味の "diet(ダイエット)" が
「痩せること」という意味に変わってしまうなんて、
本当に不思議です。

「骨盤ダイエット」などと言う言葉をよく耳にしますが、
よくよく考えてみると、
「骨盤食事療法」って何のこっちゃ!?ですな。(^^ゞ

2011年8月5日金曜日

狐につままれる

たまには日本語について書いてみましょう♪

「狐(きつね)につままれる」という表現がありますよね。
広辞苑には「狐にばかされた時のように、
わけが分らなくなり、ぼんやりする」という解説が載っています。

でも、どうして狐が「つまむ」んだろう
と思ったことはありませんか?
私はずっと思っていました。
だって、お猿さんならまだしも、
狐が何かを指先で器用につまめるとは思えないじゃないですか。

そして、いろいろ調べてみたところ、
「つまむ」には、「指先で挟みもつ」という意味の他に、
「あざける、ののしる」という意味があり、
受け身で「つままれる」と言うと、
狐や狸に「化かされる」という意味になることがわかりました。

実は、この言葉を聞くたびに、
子ギツネが人間のセーターの裾をちょこんとつまんで…
というようなかわいらしい場面を想像していたんですよねぇ。
何かもうちょっと、そういう面白い物語を想像していたので、
ちょっぴり残念です。(^^ゞ

2011年8月4日木曜日

口内炎

こんにちは、ねこです。
5日連続でブログ書いてます。
我ながらびっくり!!(^^ゞ

さて、皆さん、体調は良好ですか?
夏バテなどしていませんか?

ねこは体調を崩すと、すぐに口内炎ができます。
口内炎って、本当にツライですよね。
熱いお味噌汁を飲むときなんて、
ほんと泣きそうになります。(>_<)

ところで、この「口内炎」という言葉、
英語でなんて言うのかなぁ…と、ずっと思っていました。
なので、この機会に調べてみました。

ALCの英辞郎で調べたら、こんなに出てきます。

canker sore
mouth inflammation
mouth ulcer
oral inflammation
oral ulcer
stomatitis

友達同士で話すときの一般的な言い方を知りたいので、
元同僚のアメリカ人講師に尋ねてみました。

すると、"canker sore" という表現を使うのが一般的
という回答をもらいました。
(※単語をクリックすると発音サイトに移動します。あえてカタカナで書くなら「キャンカー・ソア」という感じ)

こういうのは、やはりネイティブに聞くのが
一番手っ取り早いですね。^^

センテンスをGoogleで調べてみると、

"I have a canker sore." (108,000件)
(口内炎がある)

"I got a canker sore." (11,000件)
(口内炎ができた)

ちなみに、たくさんできちゃったときは

"I have canker sores." (60,000件)
(口内炎が複数ある)

と、複数形にします。

いやぁ、考えただけでも痛い!!(>_<)
昨日に引き続き、できるだけ言わずに済ませたい表現ですね。

う~む、次回は何かもっとハッピーなネタにしましょう。(^^ゞ

2011年8月3日水曜日

新聞の数え方

実はずっと悩んでいたんです。
新聞の数え方について。

新聞って紙が何枚も重なってできてるから、
常に "newspapers" というふうに複数になるのかしら?と。
でも、実はそうではありませんでした。

例えば、“8月3日の○○新聞の朝刊”というひとかたまりを
"a newspaper" と単数形で呼びます。
それが3つあったら、"three newspapers"。

では、「新聞紙1枚」というのは、どう言ったらいいのでしょうか。
こちらは、"a sheet of newspaper" となります。

皆さん、ちゃんと新聞読んでますか?^^

2011年8月2日火曜日

ひどい話

「いやぁ、もう、ひどかったよ…」なんて言葉は
言わずに済むのが一番なんですが、
一応、表現として勉強しておきましょう。(^^ゞ

"It was terrible."
"It was awful."
"It was horrible."
"It was a disaster."

どれも、「ひどかった」という意味の表現なのですが、
これらをどう使い分けたらいいのでしょうか?
という質問をいただきました。

何人かのネイティブ・スピーカーに確認したところ、
どうやら最初の3つには大きな違いはないようです。

そのときの気分でなんとなく使っていたり、
また、"terrible" をよく使う人、"awful" をよく使う人
という感じで、個人によって傾向(口癖)が異なったりもするようです。

しかし、"It was a disaster." という表現は別格とのこと。
他の表現の「ひどさ」が60~70%だとしたら、
"It was a disaster." のほうは100%ダメなんだそうです。

ちなみに、この "It was a disaster." という表現、
英会話教室のテキストの中で、
“デートが最悪だった” という会話で出てきました。

デートの感想だったら、
"wonderful" "romantic" "fantastic" "great"
というような言葉を言いたいものですな。(^^)

2011年8月1日月曜日

朝英語

おはようございます、ねこです。
先日から早寝早起きを心がけています。

朝の時間って、勉強に最適だと言いますが、
本当にそうだなと実感しています。
時間が限られているからこそ集中力が発揮できます。

オススメの学習方法をいくつかご紹介しましょう♪


まず、単語を頑張りたい人は、単語帳を枕元に置いておいて
“ん~、もうちょっと横になっていたい~”という状態のまま
10~15分間、単語を覚えます。
これ、案外、記憶に残ります!
ただし、疲れ切って夢の世界に戻っていかないようご注意ください(笑)。


NHKの語学講座を利用する勉強方法もオススメです。
ねこは今、「ラジオ英会話」と「ニュースで英会話」を利用しています。

昔々そのまた昔、ねこが「基礎英語」を始めた頃は
NHKの語学講座は決まった時間にしか利用できませんでしたが、
今は好きなタイミングにインターネットで学習ができるので便利です。

「ラジオ英会話」
http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/index.html

「ニュースで英会話」
http://cgi2.nhk.or.jp/e-news/index.cgi

「ラジオ英会話」のほうは、せっせと口を動かしながら聞いています。
ネイティブ講師の指示や解説も全部シャドウイングしています。
(これは教えるときに役に立つのですよ)(^^ゞ

そして、「ニュースで英会話」のほうは、
翻訳の練習と英検1級対策として利用しています。
「このニュースを学ぶ」というところをクリックすると
ニュース記事の英文と和文が表示されるので、
英文をコピーしてメモ帳に貼り付けて、辞書を使いながらそれをせっせと訳します。
自分で決めている制限時間は20分。
そして、すべて訳し終えたら、正しい和文を見て、誤訳がないかチェックします。

時間がないときは、ここでおしまい!
時間に余裕があったら、英文・和文の下にある
「センテンス」と「ボキャブラリー」というところをクリックして
さらにe-ラーニングをします。

人それぞれ、自分に合った講座というものがあるはずなので、
最初はいろいろつまみ食いしながら、お好みの講座を探してみてください。
ちなみに、ねこのオススメは、こんな感じです。

初級者さん: 基礎英語1~3
(テキストを見て、どのへんから勉強し直したらいいかご検討くださいね)

中級~上級者さん: ラジオ英会話
(とにかく会話を頑張りたいならこれ!)

上級者さん: ニュースで英会話
(英検にもビジネスにも役に立ちます)

他にも「リトル・チャロ」や「トラッド・ジャパン」など、
いろいろな人気番組があるので、
ぜひ、いろいろ試してしてみてください。
http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/index.html

でも、あれもこれもというのではなく、
好きな番組が見つかったら、
1つか2つだけに集中するのがいいでしょう。
ぜひ、毎日の生活に組み込んでみてください。


学習に充てられる時間というのは人によってさまざまだと思います。
でも、1日に10~15分は必ずどこかでひねり出せるはず。
それって1年続けたら、すごいことになりそうじゃないですか? (^^)

2011年7月31日日曜日

"near here" か "near from here" か?

こんにちは、ねこです。
皆さん、お元気ですか。
ねこは風邪をひきました。
窓を開けっ放しにして寝たのが敗因です。
気をつけましょう。(^^ゞ


さて、今日もちょっと迷ってしまう表現についてです。

"near here" と "near from here"。
なんだか、どちらも聞いたことがある気がするのですが、
どちらが正しい表現なのでしょうか。


通常使われるのは "near here" のほうです。

Is there a bank near here? (この近くに銀行はありますか?)

Do you live near here? (この近くにお住まいですか?)


しかし、ここから○○までが近いかどうかという話をしているときには
"near from here to ○○" という表現も使うそうです。

It is near from here to the hotel? (ここからそのホテルまでは近いですか?)


いやはや、混乱しますね。(^^;

まあ、結局のところ、言葉が最初にできて
それを説明するために後から文法が作られたわけなので、
文法だけにしがみついて勉強をしようとすると非常に苦しくなってきます。

なので、文法を学びつつも、生きた英語をたくさん聞いて読んで、
オーバーラッピングして、シャドウイングして、
ぜひ、英語的な“感覚”を身につけていきましょう!

そんなの無理!と思うかもしれませんが、
例えば "I isn't a student." や "He am not a teacher."
などという表現を耳にしたら、
ん? それはさすがにヘンだぞ!と思いますよね。
思ったとしたら、それは、しっかりと英語の基本的な感覚が
身についているということですぞ。(^^)

2011年7月29日金曜日

"kind of" を使った表現

こんにちは。今日は2つ連続アップします。^^
というか、1つ前の記事は日記のようなものだったので、
こちらが本命ネタです!


さて、ずっと頭の中でもやもやとしていた2つの表現があります。
それは、"a kind of ~" と "kind of a ~" の違いについて。

“どっちが正しいんだろう?”
“どっちも正しいとしたら、意味に違いはあるのかしら?”
“使い分け方は?”

今日はそんな疑問をすべて解消したいと思います。


まずは、"a kind of ~" の文例から見てみましょう。


Awamori is a kind of shochu. (泡盛は焼酎の一種だ)
It became a kind of trademark. (それは一種のトレードマークになった)
Pachinko is a kind of gambling. (パチンコはギャンブルの一種です)
It's a kind of bread. (それはパンのようなものだ)
This song is a kind of ballad. (この曲はバラード調だ)



次に、"kind of a ~" の例を見てみましょう。


He is kind of a fool. (彼はどちらかというとちょっと頭が悪いんだ)
I'm in kind of a rush. (ちょっと急いでます)
Well, it's kind of a long story. (ええと、それがちょっと長い話なんだよね)
It's kind of a bad day. (今日はどうもついてない)
It was kind of a surprise for me to receive a gift.
(プレゼントをもらうなんて、ちょっとびっくりしたよ)


さあ、違いが分かりましたか?

1つめの表現は、"a kind of ~" で物事の種類を表しています。

一方、2つめの表現は、"a ~" の前に "kind of" を置くことで、
"a" に続く名詞の意味を和らげる効果があります。

こちらは、"kind of" の後に形容詞や動詞を置くこともできます。

You look kind of tired. (ちょっと疲れてるみたいね)

I kind of asked her whether she has kids.
(彼女に子どもがいるのかそれとなく聞いてみた)


どうでしょう。
すっきりしましたか?

こちらは、先日のレッスンの中で、
某校のErik先生に解説してもらった内容を参考に
辞書を引いたり、ネットで例文を検索したりしながらまとめてみました。

Thanks, Erik!!

英会話のレッスンとは何か

皆さま、こんにちは。ねこです。
さっきまで、すごいカミナリが鳴っていました。
うちのニャンコは、いつもカミナリが鳴るとものすごく怖がり、
まるでほふく前進のような歩き方になります。
我が家では「ツチノコ」と呼ばれています(笑)。

・・・・・・・・・・

さて、先日、英会話のレッスンというものについて
考える機会がありました。
ねこ自身も実はレッスンを受けているのですが、
(要は教えるだけじゃなくて習ってもいるということ)
体調が悪かったり元気がなかったりするときでも
レッスンに行って楽しくお喋りしてくると、
帰りにはものすごく元気になっているのです。

それってどうしてなんだろう?
とあらためて考えてみました。

そして気づいたこと。
“笑顔でコミュニケーションをする”ということで、
人ってすごく元気になるんだろうなと。

なので、自分が教えるほうのレッスンでも、
「ああ、今日も楽しかった♪」と言ってもらえるように
元気のおすそわけを頑張っていきたいなと思いました。

・・・・・・・・・・

先日、とても楽しいトピックのレッスンがありました。
“人を褒める表現”の練習です。

一通りの学習を終え、さあ、実践練習。
もう、その楽しかったこと、楽しかったこと!!

ペアになって、
"Your watch is good! (その時計いいね)"
"Your shoes are really cool! (その靴、カッコいい)"
"Your hair is cute! (その髪型かわいいよ)"
などという感じで、とにかく片っ端から褒めまくりです(笑)。

最初は皆、ちょっと照れていましたが、
最後の方は、全員がなんだかとってもゴキゲンになっていました♪ (^^)

いい気分になれるコミュニケーションって
すごく素敵ですね。

・・・・・・・・・・

英会話のレッスンというものは、
基本的には“言葉”を学ぶところです。
でも、もう少し大きな意味でとらえて、
“より良いコミュニケーションを学ぶ機会”にできたら
と、ねこは願っております。

・・・・・・・・・・

ところで、自分の教室に小さな観葉植物を置きました。
名づけて、"Smile Reminder"。

この葉っぱを見たら、
“あっ、そうだ! もっと笑顔になろう”と思うためのものです。

生徒の皆さん、教室でこの葉っぱを見かけたら、
ぜひ真似してニッコリしてみてくださいね。^^

2011年7月26日火曜日

貸し借りの表現

「貸す」「借りる」という英語。
いろいろ種類があって紛らわしいなぁ…と思うので、
ここで、ちょっと整理してみることにしました。


まず、"lend" という単語。
こちらの意味は「貸す」です。
物を貸す、お金を貸すという表現によく使われます。

次に、"borrow"。
こちらは「借りる」です。
同じく物やお金を借りるという表現で使われます。


さて、この2つが基本的な「貸す」「借りる」の表現の他に、
皆さんがよく耳にする表現があるかと思います。
そう、「レンタル」や「レンタカー」という言葉がありますよね。

これは何なのかというと、
元になっている単語は "rent" です。
お金を払って借りたり、お金をもらって貸したりするときの表現です。
自動詞にも他動詞にもなります。

「レンタル」 というのは、"rent" の形容詞形、名詞形で、
"rental boat(貸しボート)" などといった表現に使えます。

「レンタカー」というのは、3つの単語から成っている表現で
英語で綴ると "rent a car" となります。
会社名として、"Avis Rent A Car System, LLC" というふうにも
使われています。

紛らわしいのは、"lend" の過去形や過去分詞形が "lent" で
日本人の英語学習者にとっては "rent" の現在形と
同じ音に聞こえてしまうところ。(^^;


ところで、「ペン貸してくれる?」を英語で言うとどうなるでしょう。

"Can you lend me your pen?"
これは「あなた」を主語にして「貸す」という動詞を使った表現。

"Can I borrow your pen?"
こちらは「わたし」を主語にして「借りる」という動詞を使った表現。

でも、「貸す」も「借りる」も使わずに、
"Can I use your pen?" と言うこともできます。
「使う」という動詞を使った表現ですね。

日本語の表現に引っぱられずに、
このように柔軟な発想で英文を作っていくことも大切です。

英語をたくさん聴いてたくさん読んでいると、
“あっ、こういう風にも言えるんだ”という表現に
いっぱい出会えますよ。^^

2011年7月24日日曜日

前髪を切りました

皆さま、こんばんは。ねこです。
パーティーに参加された生徒の皆さん、お疲れ様でした。^^
ねこは今日も生徒さんのテーブルにお邪魔しては
英語の勉強方法について語りまくってしまいました。
いつも“熱血にゃんこ先生”ですみません。(^^ゞ


さて、今日は「髪を切る」という表現について書いてみようと思います。
日本語では当り前のように「髪を切る」と言いますが、
実際に自分で「髪を切る」人は少ないですよね。
正確に言うと、たいていの人は美容師さんや床屋さんに
「髪を切ってもらう」ということになるでしょう。

つまり、"I cut my hair.(自分で髪を切る)" という人は少数派で、
大抵の人にとっては、"I have my hair cut.(髪を切ってもらう)" というのが
正しい表現になります。
ここで出てくる "have" というのは使役動詞と呼ばれるものなんですが、
まあ、そういう難しい話はさておき、この形のまま覚えちゃってください。^^

あるいは、"get a haircut(ヘアカットをする)" という表現もOKです。
レッスンで使っているテキストでは、こちらの表現が主流ですね。
この場合の "haircut" は1語で名詞として使われています。
"get a massage" と同じ形の表現です。

どちらの表現でもOKなので、「(美容院などで)髪切った?」というのは
ぜひ、いつでも聞けるようにしておきましょう。

"Did you have your hair cut?" (※Googleで300万件ヒット)

あるいは

"Did you get a haircut?" (※Googleで500万件ヒット)

です。


さて、でも、前髪は自分で切るという人は
女性では結構いるのではないでしょうか。
この場合は、"I cut..." や "I trim..." という表現が使えます。

ちなみに、「前髪」って何て言うか知ってますか?
前髪を表す英語はいくつかありますが、
"fringe" や "bangs" という表現が一般的なようです。

なので、自分でチョキチョキと少しだけ前髪を切った場合は

"I trimmed my fringe." (※Googleで7,700件ヒット)

または

"I trimmed my bangs." (※Googleで29,000件ヒット)

と言うことができます。


切り過ぎちゃったときは、
"I trimmed my bangs too short." です。

まあ、でも、これを英語で言えても前髪は元には戻らないので
ワックスをつけてごまかしてくださいね(笑)。

2011年7月18日月曜日

ニュアンスまで含んだ表現

ご無沙汰しております。ねこです。
忙しかったり、体調を崩していたりで、
べろ~~んとなっていましたが、
頑張ります!


さて、今日は日本人が
“へ~、そうなんだぁ”と思う表現を1つご紹介します。

小学生のトムのお母さんが
今日のトムの様子について、こう言いました。

"He behaved today."

これだけ見ると、英語学習者としては、
ええと、トムはいったいどんなふうに振る舞ったんだろう?
と思うでしょう。

でも、"behave" には、「お行儀良くする」という
ポジティブな意味まで込めることができます。

なので、「今日は彼はとてもいい子だったのよ」
という意味になるのです。

ちなみに、お行儀が悪かったときは、
"He behaved badly" と言うことができます。

そういえば、映画『オースティン・パワーズ』でも、
"Oh, behave!" という表現が出てくるんですが、
あれも、「お行儀よくしなさい!」という意味ですね。


さて、英検対策、あまり進んでいませんが、
ぼちぼち作戦は練っています。

まず、1級の一次試験は単語が勝負なので、
アルクの『キクタン』で1級用の単語を頭に叩き込みます。
CDの音声をiPodに取りこんで、
5日分をまとめて流し聞きしつつ、
覚えられないものを書き出していく予定です。

そして、二次対策としては、いろいろ迷ってはいるのですが、
NHKの『ニュースで英会話』を活用して、
時事英語の表現を取り入れていこうと思っています。

『ニュースで英会話』はテレビ、ラジオ、ネットが連動しているので、
それをうまく利用していければなぁ…と。

ネットにニュース原文と日本語訳が載っているので、
日本語訳を見て、英語の原稿を書く練習をしたら
かなり力がつくと思うんですよね。
http://cgi2.nhk.or.jp/e-news/index.cgi

言うは易し行うは難し。
ま、体調を整えつつ、ぼちぼちやります。(^^;

2011年7月6日水曜日

旅写真&決意表明!

皆さま、こんにちは。
ねこです。
先週、モントリオールに行ってきました。
とても素敵な街でした。



もっと写真を見たい方はこちらをクリックしてくださいね♪
Montreal (June 2011)


さて、帰国し、日常に戻り、ねこはある決意をしました。
それは英検のことです。

ねこは英検1級を持っていません。(^^;
一次試験は受かるのですが、
とにかく二次面接が通らない。

そんなこんなで“話す英語”をギブアップしたのが十数年前。
それ以来、「私は読み書きだけで勝負する」と
ずっと翻訳だけに専念してきました。

そんな中、去年、知人に英語を教えることになり、
いろいろ勉強の仕方を伝えているうちに、
“自分には英語学習者たちに伝えたいことがたくさんある”
と強く感じたのです!

そして、うっかり英会話学校の採用試験を受けました。
ええ、そうです。
話す英語が苦手なのに、うっかり…。(^^;

まさか50分間のレッスンがすべて英語で行われるなんて
そのときは知らなかったのですよ。
採用されてから青ざめましたね、ほんと。

そこから、ねこのシャドウイングの日々が始まりました。
とにかく何でもいいから、
常に自分の口が英語を話している状態にする。
ひたすらひたすらぶつぶつ言ってました。

そして、どうにか10月にはレッスンを開始することができ、
今も楽しくレッスンをしています。
まだまだ実力不足な部分もたくさんありますが、
以前と比べたら、格段に話せるようになりました。

と、そこで、過去のトラウマ(=英検の二次が受からない)
が意識の中に再び現れ始めたのです。
今ならやれるかもしれない!
そして、どうせやるなら、このブログで宣言してしまおう!
と思いました。

いやぁ、これは英会話講師にとっては
大きなリスクを伴う賭けですよ。
“不合格”なんてことになれば、
かなり信頼度はダウンしますからね。/(--)\

でも、そのリスクを負ってでも、
“さらなる英語力の向上に励む姿勢を
英会話学校の生徒さんやこのブログの読者の皆さんにお見せしたい”
と思い、決意表明をすることにしました。

きゃあ、ほんとに書いちゃった。(^^;

これから試験までは、通常の“言葉ネタ”のほかに
今、どんな勉強をしているかについても
ちょこちょこ書いていきますね。

とりあえず今年の第2回検定での合格を狙う予定です!!
一次試験:10月20日(日)
二次試験:11月13日(日)

※翻訳その他の仕事のスケジュールの関係で、
第3回検定に変更する可能性はありますが、
とにかく今度こそやります!!

2011年6月27日月曜日

"Have a ball!"

「旅行に行くんだ」と友達にメールにしたら、
お返事の最後にこんな言葉が書いてありました。

"Have a ball!"

なんじゃそれ??と思いつつも、
まあ、きっと「楽しんで!」という意味だろうなと思ったら、
まさに、そのとおりでした。

なぜ、そういう表現が使われるようになったのか
ちょっと調べてみたのですが、
まだ理由は見つかっていません。

でも、これとは似て非なる表現を見つけました。

"Have balls!"

こちらは「男らしくしろよ」という意味になるそうです。
なぜそう言うかは、ちょっとわかるような気もするのですが、
あえてわからないことにしておいてもいいでしょうかねぇ。(^^ゞ

2011年6月24日金曜日

"quake"

皆さま、こんばんは。
書きたいことは盛りだくさんなのですが、
今日はあまり時間がないので、短いネタをサクッと書くことにします。

先日、TIMEのサイトに出ていたNASAの記事に
面白い単語が載っていました。

"marsquake"

パッと見ただけではわかりにくいのですが、
「火星」の "Mars" と「揺れ」の "quake" がくっついた単語です。
火星の内部を調査するというお話の中で出てきました。
「火星の地震」という意味の言葉です。

ちなみに "moonquake" で「月の地震(月震)」という言葉もあるようです。

う~ん、月にも火星にも地震があるんじゃあ
地球でなんとか頑張るしかないですね。(^^;

それにしても、今日の埼玉は暑かった…。
温暖化ですかねぇ。

みんながちょっとずつ節電を頑張ることで
ほんの少しでも温暖化を防げたらいいですね。

「自分が何かちょっとやったくらいじゃ何も変わらないよ」
と世界中のみんなが思ってたら何も始まらないので、
まあ、あまり気負わず、“ほんの1℃” “ほんの1分”の節電から♪

2011年6月22日水曜日

食べ物の名前を使った表現

英語には食べ物の名前を使った表現がたくさんあります。
よく耳にするものをいくつかご紹介しましょう。


■They sold me a lemon.
(欠陥品を買わされちゃった)
あのフルーツの「レモン」は、なんと「欠陥品」という意味になります。

■They were apples and oranges.
(彼らは水と油さ)
"apples and oranges" というのは、「まったく異なる2種類のもの」
という意味で使われます。

■I'm going bananas.
(頭がおかしくなりそう)
"go bananas" で「頭がおかしくなる」という意味になります。
お猿さんにバナナをあげると大騒ぎをするというのが
語源になっているのだとか。

■If she spills the beans, I won't talk to her any more.
(もし彼女が秘密をばらしたら、もう口はきかない)
"spill the beans(=豆をこぼす)"が「秘密をばらす」という意味になります。

■She will be in the soup unless he helps her.
(彼が手伝わなければ、彼女は窮地に陥るだろう)
"be in the soup" で「窮地に陥る」という意味になります。

■It's a piece of cake.
(そんなの朝飯前さ)
"a piece of cake" で「とても簡単」という意味になります。


もし、何かの文章を訳していて、
“なんで、ここでいきなり食べ物の名前が出てくるんだろう”
と思うことがあったら、それは慣用表現かもしれません。

日本語でも何かあったかしら?
と考えて、最初に思い浮かんだのが、
「豆腐の角に頭をぶつける」でした(笑)。
何かもうちょっとマシな表現、あったはずよね。(^^;

2011年6月21日火曜日

伸びる人がしてること

最近、気づいたことがあります。
メキメキと英語の力を伸ばしている人たちの共通点。
みんな英語用の小さなノートを持ち歩いているんです。

きちんと整理してどうこうというよりは、
“ああ、そうやって言うのか”と思った表現を
次から次へと書き留めておくようです。
これは、なるほど!と思いました。

書いた表現って、実際にどこかで
もう一度使ってみたくなりますよね。
そうやって、新しく覚えた表現を実践で使っていくことで、
1つ1つのフレーズが自分のモノになっていくというわけです。

英語ノート、ねこも始めてみようかしら。^^
気づいたら、ブログ用のネタ帳になってそうだけど(笑)

2011年6月20日月曜日

"The melody lingers on"

同じメロディーがぐるぐると頭の中で鳴り続けることってないですか。
それを英語で言うと、

"The melody lingers on."

となります。

古いジャズの曲で
"The Song is Ended (but the Melody Lingers On)"
というタイトルの曲があります。

いつの時代でも、
「なんだか同じ音楽が頭ん中ぐるぐるしちゃってさ…」
というのはあるものなんですね。^^


さて、この "linger" という単語、単独では、
「長居する、居残る、いつまでも残る、ダラダラと過ごす」
などといった意味になります。

そこで、ふと「リンガーハット」というお店の名前が気になりました。
「ハット」は帽子の "hat" ではなく、「小屋」という意味の "hut" なのですが、
ひょっとして、「いつまでも長居しちゃうような快適なお店」
という意味なんじゃないかしら…と。

そんなことを思ってワクワクしながら、
「リンガーハット」の名前の由来を調べてみたら、
ウィキペディアには、こんなふうに書いてありました。

社名は長崎で幕末から明治初期の頃に活躍したイギリス人実業家のフレデリック・リンガー(1840年-1908年)の氏名から取っており、それに明るく・響きのいい小さな家(HUT)を絡ませて「リンガーハット」とした。

ん~、全然違うじゃないですか。(^^;
しかも、リンガー氏のお名前のスペルは "Linger" ではなくて "Ringer" でした。

ほんと "L" と "R" には泣かされっぱなしです(苦笑)。

2011年6月18日土曜日

超リアル!?

同僚のアメリカ人講師が
AKB48の新メンバーについて話していました。

"She is superreal!!"

えっ、スーパーリアル? 超リアル!?
すんごいリアル!??

…ってどういうことだろうと、しばし混乱したのですが、
どうやら「現実のものとは思えない」というニュアンスのようですね。

"superreal" という単語を普通の辞書で調べても載っていないのですが、
Wiktionaryで調べたら、こんなふうに書かれていました。

"Above or beyond what is real"

つまり「現実を超えちゃってる」ということで、
しいて日本語で言うなら「非現実的な」
という感じになるでしょうか。
いやはや、まったく反対の意味になるとはびっくりです。

2011年6月17日金曜日

"sake"

「サケ」と読みましたか? 「セイク」と読みましたか?
この単語、英語の正しい読みは「セイク」です。

Cambridgeのオンライン辞書では次のように説明されています。


sake /seɪk/
"for the sake of sb/for sb's sake"
in order to help or bring advantage to someone


簡単に言うと、"for one's sake" で
「(人)のために」という意味になります。

こんな例文も載っていました。

 Please do it, for David's sake.
(どうかそうしてください、デイヴィッドのために)


ところが、この単語の読みを利用して
こんな面白いCDを作った人がいます。

こちらがそのCDジャケットなのですが…

 

果たして読み方は、
「ソングス・フォー・マイ・セイク」でしょうか?
「ソングス・フォー・マイ・サケ」でしょうか?

正解はこちら。

























はい、一応、「セイク」が正解です。
しかし、このCD、10曲中8曲のタイトルが
なんと日本酒の銘柄名になっています。

というわけで、「ソングス・フォー・マイ・セイク(私のための曲)」
と見せかけておきながら、実はその裏に
「ソングス・フォー・マイ・サケ(お酒のための曲)」
という意味が隠されていたのです。


…と、ここまでは、いつもの言語ネタなのですが、
今日はちょっと違います。

実は、このCDジャケット、ねこが撮影しました。てへへ。(^^ゞ
プロのフォトグラファーではありませんが、
時々、こんなふうにお仕事として撮影をすることがあります。

彼女の前作も撮っています。



「ラッシュライフ」。
意味はわかりますか?

「ラッシュアワー」の "Rush(ラッシュ)" ではありません。
"R" ではなく "L" から始まる "Lush" です。
なんと、「酔いどれ人生」という意味になります。

つまり、こちらが日本酒CDの第一弾で、
さきほど紹介したほうが第二弾というわけです♪
そして、第二弾の "Songs For My Sake" の発売日が
なんと来週の6月22日水曜日!!

今日、ようやく自宅にチラシも届き、超ワクワク状態で、
宣伝ブログを書いてみたりなどしてみたというわけです。

もうちょっと語ってもいいですか? (^^ゞ

フルーティストの小島のり子さんは
“この日本酒の銘柄の裏にあるストーリーを
音楽で表現したら、どんなふうになるだろう”と、
一口、また一口と味わいながら丹念に曲作りをしてきました。

西洋の楽器であるフルートが作り出す和の世界。
ぜひ皆さんにも聴いてみてほしいです。

前作 "Lush Life" は、アマゾンで試聴可能です。
"Songs For My Sake" のほうは、視聴はできませんが
予約受付開始になっていました。^^

MySpaceでも、いろいろ見たり聴いたりが可能です。


…と、ここでただの宣伝で終わらせないのがこのブログ。
最後に豆知識を2つほど。

「CDジャケット写真」は英語で言うと、"CD cover photo" となります。

「チラシ」は "flyer"。
最近、「フライヤー」という言葉も
一部の業界ではカタカナ語として使われ始めていますね。
これは、"fly(飛ぶ)" が語源になっているようです。

いやぁ、それにしても、早く新作アルバムの音を聴いてみたいなぁ♪

2011年6月16日木曜日

なぜ聴き取れないのか

皆さま、こんばんは。
ねこです。

今日、英会話教室のロビーで2人の生徒さんに
「先生のブログ、読んでますよ」と声をかけられました。
もう、大感激!! \(^^)/
単純なので、また更新しちゃいます♪

さて、今回の話題は
“なぜ聴き取れないのか”というお話。

答えは簡単。
耳がその単語やフレーズを知らないからです。


実は最近、フランス語の勉強を始めました。
と言っても、旅行用にちょっと挨拶程度のフレーズを
いくつか覚えておこうと思った程度なのですが、
CDを聴いて、目が点。

「ジュルジュルジュルジュルデロ~ン」って聞こえてしまい、
単語の切れ目さえわからないのです。
これには、正直言って面食らいました。

その後、いくつか単語を書き出して発音してみました。
その作業をした後で、同じCDを聴いたら、
なんとなく部分的に聴き取れるようになりました。
つまり、実際に発音を覚えた単語だけはどうにか判別できたのです。


そういえば、英語もそうだったよなぁ…と思い出しました。
「自分で話せる言葉は必ず聴き取れる」
というのを教えてくれたのは、いったい誰だったかしら。

さて、ここでのポイントは“話せる言葉”というところです。
“読める言葉”でも“書ける言葉”でもありません。


例えば、"herb" という単語があります。
ハーブ。そう、薬草のことですね。
日本では「ハーブ」という言葉で知られています。
しかし、ネイティブは "h" を発音しません。
「アーブ」という音になります。
そのことを知らなかったら、どんなに繰り返し聴いても
その単語がハーブのことを指しているのだとは
わからないでしょう。


もう1つの例を挙げます。
英語にはいわゆる省エネ発音があります。
楽に発音するために、音が消えたりくっついたりするものです。

Would you like to have a cup of tea? (紅茶はいかがですか?)

これを英語っぽく言ったものを
無理やりカタカナで書くとこんな感じになります。

ウジュライットゥハヴァカパヴティ?

この省エネ発音が、
“うわ~、なんのこっちゃ!?”となるもう1つの理由です。


どちらに関しても、対策は単純明快。
音読とシャドウイングをすることです。
CDやDVDなどの音声をとにかく真似しまくることです。

シャドウイングの仕方については、
こちらを参考にしてくださいね。^^
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/04/blog-post.html

さて、じゃあ今夜はフランス語の基本表現の
シャドウイングをしてから寝ようかしら。^^

2011年6月15日水曜日

節電で気になった言葉

明るさの単位で「ルクス」という言葉がありますね。
今朝、テレビを見ていて、ふとこの言葉が気になりました。

Cambridgeのオンライン辞書には次のように書かれています。

lux /lʌks/
a measure of the amount of light produced by something

訳すなら「何かによって作られた光の量の尺度」
という感じになるでしょうか。

語源は印欧祖語の"lewk-"(white; light; brightなどを意味する)で、
そこから英語の "light" や、イタリア語の "luce(ルーチェ)"
といった言葉も生まれたようです。


ところで、この綴り、どこかで見たことがあるなぁ…
と思ったのですが、あのシャンプーの名前と同じなんですね。

光の単位を日本語で言うと「ルクス」だけれど、
"lux" の正しい発音は「ラックス」または「ラクス」。

それにしても、なぜシャンプーにそんな名前をつけたのかしら
と思ったら、“髪にゆるぎない輝きを”ということだったんですね。

そういえば、昔、「天使の輪」って言葉が流行ったなぁ…。^^
あれは、メリットだったかしら。
でも、ここでメリットについて考え始めるとキリがないので
今日はこのへんでおしまいっ!

ポップアップ辞書

「ポップアップ辞書」という言葉を聞いたことはありますか。
Web上に表示された単語の上にマウスを重ねると、
単語の意味を次々とポップアップさせるという辞書機能です。
「マウスオーバー辞書」という名前で呼ばれることもあります。
Googleツールバーにもついている機能ですね。


さて、こんなサイトを見つけました。

POP辞書.com
http://www.popjisyo.com


"URL" というところに読みたいサイトのURLを貼り付け
"英語→日本語"を選び、"翻訳開始!"をクリックすると
さあ、どうでしょう!



マウスを動かすたびに、次々と英単語とその意味が
ポップアップしてきますよね。

しかも、このサイト、非常に便利なことに、
日→英も、英→英も、そして中国語やドイツ語などにも対応しています。


さて、この便利なPOP辞書.com、
英語学習者はどう活用していけばいいでしょうか。

その方法は習熟度によって、
いろいろと変わってくるように思います。

まず、初心者さんはこの辞書だけに頼らないように
気をつけてください。
1語1語すべてをポップアップさせて、
日本語だけを追いかけて読んでいるとしたら、
それは、あまり効果的な学習方法とは言えません。

むしろ、英文を読む練習をするなら、
『週刊STオンライン』のやさしいニュースをおすすめします。


ある程度、英文を読むのに慣れてきた中級者さんは、
このサイトを利用して英文記事を読んでみましょう。

ただし、最初からパッパッと日本語をポップアップさせるのではなく
まずは英文だけで読む努力をし、
わからない単語の意味を文脈から予想した後で、
日本語を確認するようにしてください。
そうすることで、きっと顔見知りの単語が増えてくることでしょう。


上級者さんは、英日ではなく、英英辞書の機能を利用して、
単語の意味を英語で理解してください。
わからない単語の意味だけをポップアップさせてもいいのですが、
知っている単語が英語ではどういうふうに
説明されているのかというのを確認するために使うのもいいでしょう。


それにしても便利な時代になりましたね。
でも、ちょっとホッとしたのは、
英日の辞書機能がイマイチだったこと。

米大統領の話が書かれた記事で
"president" の意味をポップアップさせたら
「社長」とだけ出てきました。
オイオイ。(^^;

翻訳者としては、こういうのはちょっとホッとしちゃいます(笑)。
でも、テクノロジーの進歩は速いですからね。
人間だからこそ書ける美しい日本語訳というものが書けるよう
これからも頑張っていこうと思います!

2011年6月12日日曜日

数に関係のある単語

先日、英会話学校のスペシャルレッスンとして、
語彙力アップ講座を開催させていただきました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございます。

講座でお話ししたことの中で
生徒さんの反応が大きかった雑学を
いくつか紹介させていただこうと思います。


“接頭辞”や“接尾辞”という言葉をご存知ですか。
単語の頭やお尻にくっついている文字列のことです。

例えば、/mono-/という接頭辞があります。
これには「1つの…、単…」という意味があります。

monorail (モノレール)
レールが1本だから「モノレール」って、本当にそのままですね(笑)

monotone (モノトーン)
"tone" には「音、調子」という意味があるので、
「単調」という意味になります。


「2つの…」という意味を持つ接頭辞は/bi-/です。

bilingual (バイリンガル)
言葉を2種類話せるから「バイリンガル」。

bicycle (自転車)
タイヤが2つで「自転車」。


特に面白いのは/cent-/や/-cent/が入っている単語。
「100分の1」など、「100」に関係する言葉を作ります。

century (1世紀)
1世紀は100年ですよね。

centimeter (センチメートル)
1メートルの100分の1がセンチメートル。

percent (パーセント、百分率)
"per"には「割る」という意味があります。
だから、100で割ったので「パーセント」。


“おおっ、面白いっ!!”って思うと、
単語を見るのがちょっと楽しくなってきませんか。^^

もちろん、世の中に存在している英単語は
こんなふうに分かりやすく説明できるものばかりではありませんが、
英単語というものに興味を持つきっかけにしてもらえたら幸いです。


ところで、頑張って勉強を続けてきた人からは、
「見たことがあるのに意味があやふやな単語がたくさんある」
という悩みをよく聞きます。

それは、決して悪いことではありません。
つまり“顔は知ってるんだけど名前が思い出せない”
という状態ですよね。

ということは、あと一歩!
“初めてお目にかかります”という人が10人いるのと
“あ~もうっ、顔は分かるのよ”って人が10人いるのを比べたら
顔を知ってる人の名前を覚えるほうがよっぽど簡単です。
ぜひ、その調子で知り合いを増やしていきましょう♪


P.S. 旅行用にフランス語をちょっと勉強しようと思ったのですが
いやぁ、知らない顔ばかりで困っちゃいました。(^^;

2011年6月8日水曜日

否定のニュアンスを含む単語 その2

不思議なものですね。
前回、"not"を使わなくても否定のニュアンスになる表現を
特集しましたが、そのブログをアップした翌日、
また、同じタイプの表現に遭遇しました。
"last" を使ったものと、"almost" を使ったものです。


こちらの英文、あなたならどう訳しますか。

She is the last person to cook.

×「彼女は料理をする最後の人だ」

と訳しちゃった人、
意味として間違いとは言えませんが、ちょっと惜しい!

○「彼女は絶対に料理なんてしない」

が正解です。

つまり、他の誰もが料理をするとしても
彼女は本当に最後の最後まで料理をすることを
渋るだろうなぁ…というニュアンスになるわけです。


同様の表現として、こちらはどうでしょう。

Fishing is the last thing to do.

×「釣りは最後にすることだ」

ではありません。

○「釣りなんてするもんじゃない」

が正解です。

釣りをするくらいなら、まだ他にもたくさん
やることがあるというニュアンスですね。
(ちなみに、私は釣りが好きなんですが
他にいい例文が思い浮かばなくて…)(^^;


"almost" という単語は、"last" とはちょっと違う形で
否定のニュアンスを表します。

I almost forgot.

×「私はほとんど忘れた」

ではありません。

○「私はあやうく忘れるところだった」

というわけで、ほとんど(almost)忘れそうだったけど
どうにか無事、忘れなかったというわけです。


こういう表現は、見た目がシンプルで、
普通に訳せた気がしてしまうので、
つい見落としてしまいますよね。

でも、次に "last" や "almost" などを見かけたときは
ちょっと疑ってみてください。

2011年5月31日火曜日

否定のニュアンスを含む単語

今日は否定のニュアンスを含む単語について
お話ししたいと思います。

"not" という言葉を使わなくても、
事実上、否定のニュアンスになるという表現がいくつかあります。

その代表例が "hardly"。
"hard" に "-ly" がくっついたから、
「強く」という意味の副詞かしらと思ったら大まちがい。
なぜかこの単語、「ほとんど~ない」という意味になります。

例文を紹介しましょう。

I can hardly see it.
ほとんど見えない

I hardly have enough time to study.
ほとんど勉強する時間が取れない

I hardly ever go out.
ほとんど外出しない

ちなみに、"hard" は形容詞も副詞も "hard"です。

<副詞としての使用例>
He hit the wall hard. (← "hardly" とは言いません)
(彼は壁を強く叩いた)


もう1つ、"little"という単語にも要注意です。
"little" か "a little" かで、意味がかなり変わります。

I know little about Italy.
(イタリアについて、ほとんど何も知りません

I know a little about Italy.
(イタリアについて、少し知っています


"few" は数えられる名詞にくっついて、
"little" と同じようなニュアンスで使われます。

Few people know it.
(それを知っている人はほとんどいない

A few people know it.
何人かの人はそれを知っている)


今度、"hardly" "little" "few" を見かけたら、
ぜひ、ちょっと気をつけて訳してみてくださいね。

2011年5月26日木曜日

アンテナショップ

ブログはこまめにアップを…と思いつつ、
ここのところ、ずっと滞っててすみません。(^^;
書きたいことは、てんこもりなんですが、
なかなか時間が取れませんでした。

でも、「忙しい」「時間がない」と口に出してしまうのは
「自分は効率よく行動できていない」と言ってるようなものだ
というのを何かで読んだことがあります。
ん~、気をつけよっと。


さて、今日の話題は「アンテナショップ」。
最近よく聞く言葉ですが、
父に「アンテナショップって何?」と聞かれ、
即答できず、思わずネット検索しました。

ウィキペディアでは、以下のように定義されています:

「アンテナショップとは企業や自治体などが自社(当該地方)の製品の紹介や消費者の反応を見ることを目的として開設する店舗のこと」

三省堂の大辞林の定義はこちら:

「新商品を試験的に売り出す小売店舗。消費者の反応を探るアンテナの働きをもつことからいう。パイロットショップ」

デジタル大辞泉の定義はこちら:

「1 製造・流通業者などが、新製品などを試験的に販売する店。消費者の反応を調査して商品開発に役立てる。パイロットショップ。
2 地方自治体が東京・大阪などの繁華街で地元の特産品などを販売する店。祭などの情報も流し、大消費地の傾向を調査するねらいがある。サテライトショップ」

なんとなくイメージはできてきましたね。
つまり、アンテナを張って情報(消費者の反応)を知るための店
ということになるでしょう。

ところで、この "antenna shop" という言葉、
英語でも使われているのでしょうか。

Googleで文例を探そうとしても、オンライン英英辞書を使っても、
なかなかお目にかかることができません。
ネイティヴスピーカーに確認してみましたが、
やはり、これは日本独特な表現のようです。

同様に「セレクトショップ(select shop)」という言葉も
日本だけの表現です。

ちなみに、ウィキペディアでの定義はこうなっています。

「セレクトショップは、小売店の形態の一種である。ひとつのブランドやデザイナーの商品だけを置くのではなく、その店のオーナーやバイヤーのセンスで仕入れたものを陳列・販売している店舗のこと。服飾・小物などを扱うファッション関連分野に多い」


今、世の中にはカタカナ言葉が溢れています。
たしかに、カタカナのほうがなんとなくカッコよかったりもするでしょう。
しかし、英語学習者としては、
“これは実際に英語として使える表現なのかな”
ということを意識しながら、1つ1つの言葉と向き合っていきたいものですね。

2011年5月14日土曜日

"the" の発音

"the" には2種類の発音がありますね。
通常は【ザ ðə】で母音の前では【ズィ ði】になります。

ではどうしてこのようなルールができたのでしょうか。
それは、言葉の成り立ちというものを考えてみれば簡単。
“そのほうが言いやすかったから”です。

おそらくどの言語についても
コミュニケーションのための話し言葉が先に存在し、
それを記録するために書き言葉が作られたはずです。
そして、後付けで理由を説明するために
文法ができました。
そんなわけで、誰もが母国語を話すときは、
文法や発音のことは考えなくても済んでしまうのです。

ところが、外国語として言語を学ぶ者にとっては、
文法や発音は頭痛のタネになります。
【ザ】と【ズィ】も自然に使い分けられるわけではなく
後に続く単語を見て判断しなくてはなりません。

では、そのルールをあらためて整理しておきましょう。
まず、母音の前では【ズィ】に変わるというのが基本です。

the apple 【æ'pl
the egg 【e'g
the orange 【ɔ'ːrindʒ

これらは全部母音の前なので【ズィ】というのはOKですね。

さて、こちらはどうでしょう。

the year 【ji'ər
the woman 【wu'mən

カタカナで書くと、「イヤー」「ウーマン」なので、
母音だと勘違いしがちです。
しかし、"y" と "w" は母音ではありません。
言語学的には「半母音」と呼ばれるものです。
なので、この2つは

【ザ・イヤー】
【ザ・ウーマン】

となるわけです。

では、こちらはどうでしょう。

the one 【wʌ'n
the hour 【a'uər

"one" は綴りが "o" で始まるので母音と間違えそうですが、
発音記号で書くと【wʌ'n】なので、【ザ・ワン】が正解。

逆に "hour" は "h" から始まりますが、
発音記号では【a'uər】なので、【ズィ・アワー】となります。

ご理解いただけましたか?
余計に混乱しちゃったかしら。(^^;

とりあえず、ルールの整理はしてみましたが、
ぜひたくさん英語を聞いて、耳で覚えてくださいね。

そして、もう1つ重要なこと。
【ザ】って言おうが【ズィ】って言おうが通じればいいじゃん!
という開き直りも大切に。^^

2011年5月2日月曜日

コミュニケーションについて大いに語る

5月に入りましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日はコミュニケーションのための言葉
というものについて、大いに語ってみたいと思います。

このブログを読んでくださっている皆さんの大半は
おそらく何らかの形で言葉に興味を持ち、
英会話などを勉強されている方かと思います。

では、皆さんが言葉を勉強する目的は何ですか。
具体的にはどんなスキルの向上を目指していますか。

英会話学校の生徒さんにこの質問をすると、
答えは大きく分けて3つになります。

・仕事で必要だから
・海外旅行で話せるようになりたい
・趣味として英会話の勉強を楽しみたい

どれも素敵な回答ですね。^^

一番目的がはっきりしていて勉強しやすいのは、
仕事のために学ぶ人。
出張や電話会議、メールなどで必要な表現を
とにかく頭に叩き込んでいけば、
案外なんとかなってしまいます。
もちろん、相当な努力は必要ですけどね。(^^;

海外旅行で話せるようになりたい人は、
まず、旅先で想定される会話のフレーズを
どんどん覚えていくと、
電車の利用やレストランでの注文などが
楽にできるようになるでしょう。
ねこは旅行用のイタリア語とドイツ語ができます。
話題が他に逸れるとアウトですが(笑)

趣味として学ぶというのは、一番素敵な動機ですね。^^
“英語自体が面白くてたまらない”
“学んでいる自分が好き”
その気持ちを本当にずっとずっと大切にしてください。

さて、すべての目的に共通して言えること。
それは“目的を遂げることを最優先しましょう”
ということです。

例えば英語で会話をする場面。
大切なのは相手の言っていることを把握し、
自分の伝えたいことを伝えること。

もちろん正確な文法ときれいな発音で話せたら
それは素晴らしいことです。
でも、大事なのはそこじゃない!

例えば、外国人に近くの郵便局への
道を聞かれたとしましょう。
いろいろな伝え方があるはずです。
単語を並べる。指をさす。
時間に余裕があるのなら、
「こっちですよ」と言って、
見えるところまで連れていったっていい。

他の言語で話す必要があるときも、
本来の目的は“理解すること”
“伝えること”だというのを
決して忘れないでほしいのです。

英会話の講師をしていると、
みんな、もっともっと“伝える”ための
努力をしようねと思うことがたくさんあります。

単語力、文法力、発音の正確さなどとは別に
“伝える力”というものもあります。
初心者の生徒さんでも、
コミュニケーションに長けている人は
簡単な単語を並べてとても器用に気持ちを伝えます。
逆にとてもハイレベルな力を持っているにもかかわらず
難しい単語で立派な文章を作ろうとして、
頭の中で悶々としてしまう人もいます。

とにかく声を出して、表情も身振りもつけて、
全身で伝える練習をしましょう。
それが何よりも重要なことです。^^

もちろん、伝えるときのストレスを減らすために
単語、文法、発音にしっかり取り組むことは大切ですよん♪
ねこ自身も、まだまだです。
ぜひ一緒に頑張りましょう!

2011年4月19日火曜日

fish

なかなかブログを書く時間が取れなくて困ったものです。
今日は簡単に "fish" という単語についてお話しましょう。

はい、皆さん、お魚が1匹なら "fish" です。
では、たくさんいたら何と言うでしょうか。

つい、うっかり "fishes" と言ってしまいそうになりますが、
お魚はどんなにたくさんいても "fish" です。

ただ、何種類かのお魚がいて、
その種類の違いを強調したいときは "fishes" という表現も
使えなくはないようですが、
その場合でも、"two kinds of fish" という方が一般的です。

こういう例外的な文法って困っちゃいますよね。
でも、鳥ならたくさんいたら "birds" なのに、
どうして魚はたくさんいても "fish" なの?と考えても仕方がありません。
そういう研究は言語学者さんたちに任せておくことにしましょう。^^

どんな言語でも、最初にコミュニケーションのために言葉が存在して、
文法というものは、その言語の構造を説明するために
後から無理やり整理整頓して作り出されています。
だから、どう頑張っても整理しきれない“例外”もたくさん存在します。

結局のところ、そういう例外も含め、言葉にたくさん触れて、
感覚として丸ごと覚えてしまうのが、
結果的には語学上達の近道だったりするわけです。
というわけで、今日も音読とシャドウイングを頑張りましょう♪

ところで、"fish" から派生した単語に面白いものがあります。
"fishy" という形容詞です。
「魚の」「魚のような」「魚臭い」などの意味がありますが、
面白いのは、「胡散臭い」「疑わしい」「怪しい」
などの意味もあるということ。

「この魚、なんだか生臭い」→「ちょっとヤバイんじゃない」→「疑わしい」
というような流れで、こういう用法が生まれたのだとか。
ほんと、言葉って、案外いい加減にできてるものですね(笑)。

2011年4月8日金曜日

シャドウイングで会話力アップ!!

皆さま、ご無沙汰しております。
ブログをサボっている間に、桜が咲いちゃいました。(^^;













また頑張って更新していこうと思いますので、
よろしくお願いいたします。

さて、今日はシャドウイングについてお話しましょう。
シャドウイングとは、通訳者のトレーニング方法として有名なものですが、
普通に会話力向上にも大変役に立ちます。

やり方はとてもシンプル。
ヘッドフォンなどで外国語を聴き、
耳から聞こえたままを0.2秒遅れぐらいで話すというものです。

まずは日本語で試してみるといいかもしれません。
ニュース番組のアナウンサーが話す言葉を
そのまま繰り返してみましょう。
スムーズにはできなくても、日本語ならある程度はできるでしょう。

さて、これを外国語でやるとなると、最初からうまくはいきません。
でも、慣れれば必ずできます。

シャドウイングの練習を始めるにあたって、
教材選びはとても重要です。
CDなどの音源と、英文スクリプトがあるものを使いましょう。
そして、レベルに合ったものを選びましょう。
知らない単語の数が全体の1~2割程度のものだと
あまりストレスもなく始められると思います。

では、シャドウイングをする準備をしましょう。

1)まず、本文を黙読します。
(わからない単語は、この時点でチェック)
2)次にCDで音声を聴きながら黙読します。
3)声を出して何度か音読してみます。
(発音がわからないところがあったら、もう一度CDを聴きましょう)
4)CDをかけて、CDと一緒に音読してみます。何回か繰り返しましょう。

ここで初めてシャドウイングの練習に入ります。
CDと一緒に読めるようになっていれば、
案外すんなりできるかと思います。

耳から聞こえてくる音をそのまま口から出すというイメージ。
実際に脳はフル稼働しているわけですが、
イメージとしては、音が耳から入ってそのまま口から出ていく
という感じです。

ヘッドフォンやイヤホンをつかったほうがやりやすいかと思います。
ラジカセのスピーカーの音を聴きながらだと、
自分の声のせいで、CDの音声が少し聴き取りにくくなります。

うまく繰り返すことができなかったときは、
そのセンテンスをあきらめて、
次の文章の頭から再び頑張って追いかけてみましょう。
慣れればどんどんできるようになります。

シャドウイングをするメリットとしては、
次のような効果が考えられます。

・発音やイントネーションが身につく
・さまざまな表現を頭ではなく体で覚えることができる
・リスニング力もアップする
・訳さずに理解する練習になる

シャドウイングの教材として何を使うかは、
レベルやニーズによって変わってきますが、
NHKの語学番組のスキットは、
どれもよく考えて作られているものなのでオススメです。

英語で言うなら、初心者さんは『基礎英語1~3』の中で
自分のレベルに合ったものを。
中・上級者さんは遠山先生の『ラジオ英会話』をオススメします。
ねこ自身、今も毎日『ラジオ英会話』を聴いて、
シャドウイングをしています。

ラジオは面倒くさいと思っている人、
今は前の週の放送をネットのストリーミングで聴くこともできるんですよ。
http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/index.html

英会話学校に通っている方は、
今使っているテキストの本文を利用するといいでしょう。
頭ではなく口が覚えてしまうぐらい練習すれば、
実際の会話でも、考える前に言葉が出てきます。^^

上級者の皆さんは、DVDを使って
映画やドラマのシャドウイングをするのもよいでしょう。
3~5分の好きなシーンを選び、まずは日本語字幕を確認。
次の英語字幕にして登場人物と一緒に話してみます。
いきなりナチュラルスピードにはついていけないと思うので、
何度か繰り返し練習してみましょう。
そして、字幕をオフにしてシャドウイングです。

本当に慣れてくれば、テレビやラジオから聞こえてくる音声を
その場で、いきなりシャドウイングということもできるようになります。
これがクセになってしまい、電車の中などでやってしまうと
ちょっとアヤシイ人になっちゃうのでご注意を(笑)。

「シャドウイングをしようとすると
発音がめちゃくちゃになっちゃうんですが…」
という相談を受けたことがあります。

そんなときは、こんなふうに分けて練習しましょう。

1)"f" "v" "th" "l" "r"などを意識しながら、CDなしでゆっくりと音読
2)細かい発音は気にせず、ひたすら必死でシャドウイング

実は、ねこ自身、2010年の夏ぐらいまでは
英語を話すことが苦手でした。
(なにせ翻訳者ですから)(^^;

でも、英語を学ぶ楽しさをたくさんの人に伝えたいという一心で、
がむしゃらにシャドウイングの練習を続けて、
どうにかこうにか英会話の先生になった次第です。

練習は絶対に裏切りません。^^
英語に触れた絶対量がすべてです!
頑張りましょう♪

さてと、今日は『アグリー・ベティ』のシャドウイングでもしようかな。