2015年4月18日土曜日

映画『セッション』の英語

皆さま、こんにちは。ねこです。
昨日から公開になった映画
『セッション』について、
http://session.gaga.ne.jp/
いろいろと賛否両論が
飛び交っているようです。

そんな賛否両論はさておき、
このブログでは、
『セッション』の中で出てくる
英語表現について、
見ていきたいと思います。

ネタバレになるようなことは
一切書いていませんが、
ちょこちょことセリフを
引用していますので、
何の情報も仕入れずに
作品を楽しみたい人は、
鑑賞が終わってから、
このブログを読んでくださいね。

逆に、英語表現に注目したい人は、
ここで挙げたセリフが聞き取れるかどうか
ぜひ、映画館で挑戦してみてください。

まず、タイトルについてですが、
原題(英語)は"Whiplash"と言います。
これは、1973年にハンク・レヴィが
作曲した楽曲です。

"whiplash"という単語には、
「むちで打つ」「痛めつける」
「むち打ち損傷を引き起こす」
「悪影響を及ぼす」などの意味があります。

では、本編に入っていきましょう。
フレッチャー(先生)と
アンドリュー(生徒)が出会うシーン。
ドラムの基本奏法(ルーディメンツ)の
名前がたくさん出てきます。

rudiments
ルーディメンツ。スネア・ドラムの基本奏法。
基本、基礎、初歩という意味もあります。

double-stroke
ダブル・ストローク。一振りで2打たたくこと。

roll
ロール。連打する。
「結果発表!」ダラララララララ…っていうアレです。

paradiddle
パラディドル。シングル・ストロークと
ダブル・ストロークを組み合わせたもの。

ratamacue
ラタマキュー。
2拍子の1拍目を、
前に2個の装飾音を入れた
3連音で演奏するもの。
ん~~~~、ピンと来ませんね。
気になる方はこちらをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=GFwx-J0E7gI

flam
フラム奏法。
主音となる音符の直前に
装飾的な音を添えることで
「パラッ」といった音をつくります。
だそうです。
http://drum-percussion.info/category141/entry776.html

さまざまなルーディメンツを
紹介しているYouTubeを見つけました。
興味のある方はどうぞ。
https://www.youtube.com/user/DrumRudiments/videos

double-time
倍テンポ。
軍事用語で「駆け足」という意味もあります。
36インチ(約91センチ)の歩幅で、
1分間に180歩進む走り方なんだとか。

quarter note
四分音符

half note
二分音符

また、この映画には出てきませんが
quarter-note rest
四分休符になります。

upsy-daisy
「よいしょ」「せーの」といった掛け声です。

Please get away from me.
「私に近寄らないで」
この映画の中では、
女性のセリフとして出てきます。

Monday I get off at seven.
「月曜なら7時に上がれるわ」
"get off"には、実にさまざまな意味がありますが、
ここでは、「仕事から解放される」
といったニュアンスで使われています。

Trumpets. Bars 36 to 38. 
「トランペット。36小節目から38小節目」

Trombone. Bars 21 to 23.
「トロンボーン。21小節目から23小節目」

Saxes. 48 to 50. 
「サックス。48から50」

この3つは、もちろん合奏のシーンです。
"bar"というのは「小節」のこと。
ジャズで、「4バース」「8バース」という
表現をよく使いますが、
これは4小節あるいは8小節ごとに
メインの奏者が変わることを言います。
いわゆる掛け合いみたいなやつです。
英語の発音としては、
【バース】ではなく【バー】と
濁って聞こえるかと思います。

What's your major?
「選考は何?」

I just came here for a general education.
「一般教養科目を取りに来てるの」

これは、とても大学生らしい会話ですね。
「主専攻」は"major"。
「一般教養」が"general education"です。
ちなみに「副専攻」は"minor"といいます。

ここで出てくる"major"は、
メジャー(長調)、マイナー(短調)の
メジャーではありません。
でも、単語は同じです。

Could I have a B-flat please?
「Bフラットをお願い」
Bフラットというのは、
ピアノでいうと「ラ」と「シ」の
間にある黒鍵の音です。

このシーンでは、管楽器奏者が、
音合わせ(チューニング)をするために
ピアノの人に「シのフラットの音を弾いてくれ」
とお願いしています。

"flat"には、「平らにする」
「半音下げる」「定額」など、
たくさんの意味があります。

フラットは音楽記号では♭
そして、こちらが
半音上げる時につかう
シャープです #

そういえば、最近、
こんなジョーク画像を見かけました。

「これ、シャープだから。
ハッシュタグじゃないからね」
と書いてあります(笑)

確かにこの記号、今の世の中では、
音楽で#(シャープ)として使われるより
SNSで#(ハッシュタグ)として
使われることのほうが
よく知られているのかもしれませんね。

さて、ここからが、
有名な予告編に続いていくシーン。
フレッチャーが生徒たちをいびります。

We have an out-of tune player.
「ピッチの合ってない奏者がいる」

Not quite my tempo.
「俺の(希望する)テンポじゃない」

You're rushing.
「走ってる(速すぎる)」

Dragging.
「遅れてる」

In four
「四拍子で」

Keep counting!!
「数え続けろ!」

さて、どんな結末が
待っているのでしょうか。
そして、観客はいったい、
どんな感想を持つのでしょうか。
ん~、これ以上は書きません!

ところで今日、地元で、
「かすかべ JAZZ DAY」という
イベントがありまして、
母校吹奏楽部のかわいい後輩たちの
演奏を聴くことができました♪