2015年5月29日金曜日

"done and done"

皆さま、こんにちは。ねこです。
アメリカ人の友達と、LINEやFacebookなどで
メッセージを送り合っていると
なんじゃそれ?と思うような、
謎の表現を見かけることがあります。

先日、登場したのが、
"done and done"という表現。

友人のAちゃんに、Jちゃんを紹介し、
とても気が合ったようなので、
ふたりにFacebook上でもお友達になるよう
オススメした時のことです。

「ねえ、Aちゃん、JちゃんからFBで
お友達申請を送ってもいいかしら?」
と書いたら、そのお返事が
この"done and done"でした。

まあ、話の流れ的に、
"OK"と言ってるんだろうな
というのは想像できるんですが、
言語マニアなので、こういうのは
非常に気になります!

調べてみたところ、
この表現が使われ始めたのは1800年代。
2人の紳士が契約内容について
交渉するという小説の場面です。
1人が"Done."と言い、
もう1人も"Done."と言ったので、
その場にいたもう1人が、
"Done and done between gentlemen, is enough, sir."
と言いました。

"Done."には「交渉成立」という意味があります。
なので3人目が言ったセリフは、
「紳士2人がどちらも"Done"と言ったんだから、
(交渉が成立するには)それで十分ですよね」
という意味になります。

そんな小説のセリフから、
"done and done"という表現だけが抜き出され、
今でも「双方合意」というニュアンスで
使われているようです。

…と、ここまで書いておいて、
もっとしっくりいく解釈を発見しました。
アメリカのスラングでは、
やるべきことなどを
「バッチリ終えたよ」と言いたい時に
"done and done"という表現を使うのです。

Mom: Did you do your homework?
母:宿題やったの?

Daughter: It's done and done.
娘:もう終わったってば。

つまり、Aちゃんは、
「もう、バッチリお友達になってるよん」という意味で
"Done and done."と書いてきたんですね。

今回の文脈では「双方合意」でも、
意味が通ってしまうので、
あやうく「双方合意」と
解釈してしまうところでしたが、
Aちゃんが意味していたのは、
「終わったよ~ん(=お友達になった)」という
ことだったんですね。

ああ、言葉って面白い♪