2015年8月1日土曜日

遠隔ガイド

皆さま、こんばんは。ねこです。
今夜はブルームーンです。


ブルームーンというのは、
月が青く見えるという意味ではなく、
1か月に2回、満月がやってくる時の
2度目の満月をブルームーンといいます。

2012年8月に"once in a blue moon"という
表現について記事を書いているので
よかったら読んでみてくださいね。
http://interesting-languages.blogspot.jp/2012/08/once-in-blue-moon.html


さて、今日の話題は、
外国人を遠隔で案内する方法について。
これは、失敗談も入っているので、
すべてがベストな方法
というわけではありません。
とりあえず、一例として、
読んでみてください。

まず、観光地の情報を提供するときに
非常に役に立つのが
日本政府観光局(JNTO)のサイトです。
http://www.jnto.go.jp/eng/

例えば、川越なども、
こんなふうに情報が載っています。
http://www.jnto.go.jp/eng/location/regional/saitama/kawagoe.html

ピンポイントで、どこかの土地の
情報を探す場合は、
地名をアルファベットで入力し、
"Sightseeing"という言葉を添えて
Google検索するという方法もあります。

"kusatsu sightseeing"で検索したら、
草津温泉の公式サイト(英語)や、
japan-guide.comなどの
情報が出てきました。

japan-guide.comのサイトも
とてもよく情報が整理されていて便利です。
http://www.japan-guide.com

日本在住の外国人が作っている
ホームページやYouTube動画なども
とても参考になります。

Suicaの買い方
https://www.youtube.com/watch?v=JC6lwNq4XDk


ただし、ホームページの情報は、
最新でない場合もあるので
その点は注意しましょう。
今回、とても残念だったのは
鶴岡八幡宮が修復中だったこと。

鎌倉情報のサイトだけ見て、
オススメしてしまったのですが、
実際に足を運んでみたら、
社殿のほとんどが布に覆われていたとのこと。
ちょっと申し訳ないことしたなぁ…
と思いました。

また、気をつけたほうがいいのは
観光地などの公式サイト。
かなり頑張って作っていても、
外国人目線で見ると、
必要な情報が得られない場合があります。

例えば、こちらは
横浜のラーメン博物館へのアクセス。
http://www.raumen.co.jp/access/

これだと、ほとんど英語がなくて
行き方が分からないので、
Englishのページに飛ぶことにします。

すると、英語版のトップページが出るので、
ACCESSを押します。
http://www.raumen.co.jp/english/#access

なんとこのページ、実は乗り換え案内だけで、
駅から博物館への行き方は
まったく書かれていません。

ホームページのリンクなどを
教えてあげる場合には
英語しか分からないという前提で
情報を確認しておく必要があるのです。

現在地からの具体的な乗り換えや
駅からの道のりを教えてあげる場合には、
Googleマップが便利です。
言語設定を英語に変更すると
地図の中の一部の地名表示や
乗り換え案内の言語が英語になります。



Googleマップを使って、
こんなふうに、乗り換え案内と地図を出し、
それをスクリーンショットで撮って、
スマホ宛てに送り、
その画像を保存しておけば、
オフライン状態でも見えるので、便利ですね。
(※これは、ねこ自身が
海外旅行中に使うワザです)

地図の目的地付近だけを
クローズアップするというのでも
いいかもしれません。


ただし、Googleの乗り換え案内は、
検索するたびに、違う乗り次ぎを
表示してくることもありますし、
また、実際には歩けないルートを
表示してくることもあります。
なので、そのリスクについては、
事前に伝えておいたほうがいいでしょう。

もし、実際に紙などを渡せるようなら、
Yahoo! JAPANや駅探などの
日本の乗り換え案内を使って
検索結果を印刷し、そこに地名などを
ローマ字で書き込んであげると
親切かもしれません。

さて、今回もう1つ、思わぬ行き違いの
原因となったのがこちらのサイト。
http://www.japan-guide.com/e/e3200.html

夜に横浜に行くとのことなので、
「じゃあ、みなとみらいに行けば、
“いかにも横浜”って感じの
素敵な写真が撮れるよ」と伝え、
先ほどのリンクを送り、
みなとみらい駅への行き方を教えました。

ところが、しばらくして、
こんなメッセージが届きます。

Got lost.
(迷った)

Cant find the skyline place and given up.
(建物の輪郭が見える場所が
見つからなくて諦めた)

え~~!?? みなとみらい駅から
海辺までは3分程度なのに、
なんで迷ったんだろう???
と、ねこはしばし呆然…。

実際、彼女が帰宅してから話を聞くと、
先ほどのホームページにあった
「Minato Mirai at night」と
同じアングルの写真を撮りたくて
その場所を探し回っていたのだとか。
(※掲載写真の撮影地は、実は川の向こう岸)

実際、海辺を歩いて、
観覧車もランドマークタワーも撮ったけれど、
本人としては、思っていた景色が
見られないので、
「おかしい、おかしい…」と思いながら
歩き回ってしまったとのこと。

ねこは漠然と「みなとみらいのエリア」
というだけで案内してしまったけれど、
彼女は、あの景色そのままが
見える場所を求めていたのです。

今回の経験を通して、
遠隔で情報を提供する難しさを
改めて実感しました。
親切のつもりで伝えたことが、
状況によっては誤情報になり、
相手を振り回してしまうことも
あり得るのです。

もし、外国人に情報を提供する時には
その情報が最新のものであるか、
相手が希望している内容に
合致しているかなどにも
配慮してみてくださいね。

まあ、でも、慎重になりすぎては
何もできなくなってしまうので、
体当たりも重要。
ヘンに調べすぎず、
「鎌倉、すごくいいよ」とか
「横浜、面白いらしいよ」と
基本情報だけ伝えて、
後は本人任せにするのも
1つの手かもしれませんね。