2015年9月11日金曜日

ネイティブの力を借りる

皆さま、こんにちは。ねこです。
先ほど、歌詞の対訳を納品しました。
歌詞を訳す時は、たいてい
ネイティブの力を借ります。

以前は、“ネイティブの力を借りないと
訳せないなんて、プロじゃない”と思い
常に焦りの気持ちを抱えていました。
しかし、今はむしろ、“必要なことを
きちんと尋ねなかったらプロじゃない”
と考えるようになっています。

大事なのは、誰にどう尋ねるか
というところかもしれません。
ギブ&テイクが成立していて
お互いがハッピーであることが
重要じゃないかと思います。

何らかの形でお返しをする、
あるいは、“仕入”という形で
金銭を支払うこともあります。
自分は翻訳をすることで
“売上”を得ているのだから、
“仕入”の代金を払うのは当然です。

また、お互いに仕事上で
助け合える関係なら、
金銭のやり取りはせず、
頼み事の分量の面で
うまくバランスを取るというのもアリです。

尋ね方も重要です。
「○○っていう文章だけど、
これってどういう意味?」
という聞き方をしては、
相手に大きな負担をかけてしまいます。

「○○っていう文章だけど、
私はこれは△△が□□っていう意味だと
解釈してるんだけど、これで合ってる?」
という形で、自分なりの解釈を
伝えてみるといいでしょう。
そうすれば、合っている場合には、
相手は、「正解!」と一言書くだけで済みます。

スラングなども、
Urban Dictionaryを駆使して
http://www.urbandictionary.com/
「こういう意味が隠れてるのでは?」
というところまで持っていけると、
たとえ、間違っていたとしても、
「それも面白い解釈だね」と
笑ってもらえます。

とにかく、まずは一生懸命、
自力で頑張ってみたけれど、
どうしても確認が必要というところだけ聞く
という姿勢が重要かと思います。

また、“人脈のメンテナンス”と言ってしまうと
とても失礼な表現に聞こえますが
実際問題として、翻訳者として生きていくには
“相談できる相手”を確保することが
本当に重要です。

困った時だけ相談するのではなく、
普段のコミュニケーションを大切にして
いつでも気持ちよく回答してくれる相手を
作っておけるといいですね。

さて、以前、歌詞対訳を手がけたアルバムが
本日9月11日、リリースされました。


レオナ・ルイスの「I Am」です。
http://www.universal-music.co.jp/leona-lewis

一言で表現するなら、
「元気を与えてくれるアルバム」
という感じでしょうか。
ぜひ、YouTubeで試聴してみてくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=FfYC6HgiQ-c


<今日のおまけ>
今日のニューヨークは雨でした。